【バレー】「大会本番のあとで社会がどう変わるのか、に期待」 デフバレーボール女子日本代表が東京2025デフリンピック開幕1年前イベントで躍動
知ってもらうことで社会にも影響を
オリンピックやパラリンピックに比べると、まだまだデフリンピックは知名度の低さが継続的な課題と言えるが、「こういったイベントが少しでも取り上げられたり、ささいな会話でも話題に上がったりすれば、社会に広がるきっかけになる。とてもいいことだと思っています」と長谷山の表情は明るい。 そして中田によれば、「これまでSNSでの発信やニュースなどは少なかったのですが、今回は東京で開催されるということで、さまざまなところで発信いただけています。ようやく、というところでしょうか」ということで、周囲の変化も感じ始めている。「少しずつ変わっていって、来年のデフリンピック本番のとき、そのあとに社会がどう変わるのか? そこがとても期待できると思います。ですので、私たちはプレーだけではなく、聞こえない当事者として、私たちとしても住みやすい社会にどうしていくのかということを、聞こえる人たちと考えるのが楽しみです」(中田) 大会は来年11月15日に開幕。金メダルに挑む男女デフバレーボール日本代表や、男女デフビーチバレーボール日本代表らデフアスリートたちにとっても、勝負の1年が始まっている。
月刊バレーボール