「天理・達君が一枚上手だった」宮崎商・橋口監督 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第2日の20日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦が行われ、宮崎商(宮崎)は天理(奈良)に1―7で敗れた。 【宮崎商と天理戦 熱戦を写真で】 ◇宮崎商・橋口光朗監督「守備に課題」 立ち上がりから日高大空がしっかり投げて、野手もよく守っていたが、それ以降はミスから走者を出したり四球も許したり、七回には4失点と、ここっていう時に守れなかった。守備のほころびが一番の敗因かな。日高は看板選手として投げてくれたが、打たせて取るピッチングなので、やっぱり野手がバックアップしてあげないといけない。 試合前も、まずは守備からしっかり、いつも通りの野球をしていこうと指示をした。失策から負けるチームをたくさん見てきた。だから守備から粘り強くやろうと話してきたが、普通に打ち取った打球を前に落とすこともできずにはじいたり。泥臭くプレーすることをモットーとしているので、そこがちょっと。守備に課題が出たかなと思う。 (達孝太投手への対策は)カウントを取りにくるフォークがある。真っすぐだけではなく、カウントによっては狙い球を絞っていこうと話をした。球数も5イニングで100球近く投げさせられたので真っすぐは浮いてきた。それをしっかり振っていこうと指示をした。チャンスは作ったけど走者が出てからは達君が一枚上手。しっかりと丁寧に投げており、なかなか得点に結びつけられなかった。 ◇中村碧人主将「守れなかった」 日高(大空投手)はテンポ良く投げてくれたが、取るべきところで点が取れないし、守るべきところで守れなかったのがチーム全体の反省。まだまだ。守備の課題が見つかったので、夏に向けてまずは守備をもっと強化して無失点無失策を目指したい。(八回の第4打席で適時三塁打を放ちチーム唯一の得点を挙げたが)凡退した2、3打席目もスイング的には悪くなかった。狙い球をしっかり待ち、それに合わせていくという感じ。打ったのは真っすぐ。結構多かったので狙っていたボール。良い感じにタイミングも合って打てたので良かった。相手の達孝太投手は、今まで対戦した投手と比べて一番良かった。しかし、こっちに入ってから練習の合間にマシンで球速160キロに慣れる練習をしてきたので、そこまで速いとは感じなかった。大阪入りしてから上がらなかった調子が最近になって上がってきていた。積極的に振っていこうという考えに変えて良い感じに振れてきたし、「思い切って振れ」と言われてきたから、打てたのかなと思う。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。