危険度が高まる“雨の日の運転”…梅雨でも安全に運転するための「車のメンテナンス」方法を紹介
◆ウェット性能に強いタイヤの選び方
雨の日の事故に大きく関わる“タイヤ”もチェックしましょう。タイヤは走行によって摩耗し、一般的にタイヤの残り溝が半分を切ったあたりから、ウェット性能が低下すると言われています。 ウェット性能はタイヤ自体の排水性と撥水性で決まり、タイヤの表面のデザインとゴムの成分によって変わります。最近は燃費をよくするエコタイヤが一般的ですが、タイヤの転がり抵抗を減らす工夫とウェット性能は相反するため、両立が難しいです。 一般社団法人 日本自動車タイヤ協会では、業界自主基準として策定したタイヤの等級制度があります。高根さんは「タイヤ性能を等級化したラベルがあり、カー用品店のタイヤに貼ってあります。転がり抵抗係数のグレードとウェットグリップ性能のグレードの2つ(の等級)を表示しています」と説明。 転がり抵抗係数は大文字アルファベット(AAA~Cの5段階)、ウェットグリップ性能は小文字アルファベット(a~dの4段階)で表記されていて「AAA /a」が最高評価です。タイヤを選ぶときの参考にてみてください。 新品の夏用タイヤを購入した際、タイヤの溝は平均で約7.6ミリあり、それが半分(約4ミリ)になったときが交換のタイミングです。さらに、残り1.6ミリまで摩耗すると、タイヤの使用限界を示す“スリップサイン”が表示され、このまま使用してはいけないことが法律で定められています。とはいえ、スリップサインが出ていなくても、残っている溝の状態でブレーキの効き方に差が出るようになります。 今から愛車の準備をしっかりして、梅雨の時期も安全運転で乗り切りましょう。 (TOKYO FM「JA共済 presents なるほど!交通安全」5月24日(金)放送より)