外国人がみんな感動する日本の「神様サービス」に気づいているかい?
イタリア生まれのフード&ライフスタイルライター、マッシさん。世界が急速に繋がって、広い視野が求められるこの時代に、日本人とはちょっと違う視点で日本と世界の食に関する文化や習慣、メニューなどについて考える連載です。 イタリア人マッシの「思考する食欲」
「サイゼリヤの完全攻略マニュアル」(note)でおなじみのイタリア人ライター、マッシさんが、今回は日本の「神様サービス」についてお伝えします。
イタリアの飲食店では水は頼まないと出てこない
長く日本に住んでいても未だに「無料なの?」と感動するサービスが、この国の飲食店には隠れているよ。日本人はきっと、当たり前で気がついてない「席料」「おかわり無料」などのサービスは、実は海外では有料が当たり前だ。しかも、日本ほどの高クオリティは非常に少ない。 今回は外国人の立場になって、日本の飲食店ツアーに参加してみない? ただ、注意点が一つだけある。この記事を読んだあと、外食の感覚が倍以上に楽しくなるかもよ? 問題がなければ、早速行きましょう! イタリアの飲食店に入って頼まないと絶対に出ないのは「お水」だ。日本では水が出るのが当たり前で、お茶や麦茶などのドリンクが無料で飲める店すらある。飲み物はテーブルに置いてあって好きなタイミングで注いで飲むことができる。お水コーナーに行けばお水だけではなく、氷もある。もっと言うと、ドリンクバーのように冷たいお水、通温のお水、温かい・冷たいお茶を好きなだけ飲めることも。このようなサービスは未だに利用する時、「いいの? 大丈夫? 飲むよ?」という気持ちが強く出るんだ。
「ソース」「醤油」「胡麻」「漬物」、そして「がり」まで無料だなんて
回転寿司や寿司屋さんに行くと、抹茶の粉や玄米茶などもあって自分で作る。これが外国人としては、想像以上にテンションが上がる。日本の伝統的なお茶を自分で作れるなんて、最高の体験になる。しかも、無料だよ? もっと深く進むと、一回体験したらやめられない「アレ」が出てくる。そう、熱々の真っ白なおしぼりだ! ただの布なのに、こんなにアットホームな気持ちになって、より料理とその空間を楽しめるなんてすばらしい! と思うのは僕だけではないよね? 使い捨てのおしぼりもあって、食後の時に新しいのをもらえて感動することもある。イタリアでは布のナプキンがあるけど食べる前に使うことはない。食事前に手を拭くという新しい使い方を見て「なんだこれ?」となった。 お店によるけど、テーブルに置いてある「ソース」「醤油」「胡麻」「漬物」など。そしてお寿司屋さんでは「ガリ」もある。これらもなんと、自由に使える。そして、極め付けは「お米のお代わり自由」だ! これ見た時に声が出たよ。「え? これも無料なの?」と思いながら、お代わりしていた。好きなだけ食べられるって海外ではない習慣だから、最初は本当に無料なのか疑問に感じてしまった。