東京五輪でボクシング競技存続!IOCバッハ会長「選手の東京五輪参加を保証する」と声明
IOC(国際オリンピック委員会)の理事会が22日(日本時間23日)、スイスで開かれ東京五輪のボクシング競技の実施についての協議を行い、ボクシング競技の存続と問題含みのAIBA(国際ボクシング協会)の資格を停止することを決定。これらの事項は6月24日から26日までスイスで開催されるIOC総会で提案され正式に承認、決定される。 IOCの公式HPに掲載されたニュースによるとIOCの調査委員会はAIBAの不健全なガバナンス、財政運用、審判の不正問題などを問題視、東京五輪への準備を凍結させ内情を調査してきた。米の財務局から犯罪組織との関与を指摘されたガフール・ラヒモフ氏は会長を辞任したが、組織に改善が見られないため、AIBAの活動は停止処分とし、今後、IOCが定めるガイドラインに沿って来年1月から5月に五輪の予選会が開かれ、東京五輪の大会も運営される。 リオ五輪では男子10階級、女子3階級で行われたが、男女平等の精神に沿って、東京五輪では男子8階級、女子5階級で実施され、参加選手の人数は286人に留まるという。 またIOC委員の渡辺守成・国際体操連盟会長が率いる特別なタスクフォースが設置され、東京五輪のボクシング競技の運営方法が整備され、AIBAの処分解除は、東京五輪後に検討される。 IOCのトーマス・バッハ会長は「今日の決断はアスリートとボクシングというスポーツのために行われました。私たちは、調査委員会の勧告に従って、AIBAに必要な結果を導きながら、選手たちが彼らの夢を実現するために東京五輪2020に参加できることを保証したいと思います」という声明を出した。 これで開催が心配されていた東京五輪のボクシング競技は7月25日から8月9日まで両国国技館で行われることがほぼ確実になった。ロンドン五輪で、村田諒太がミドル級で金メダル、清水聡がバンタム級で銅メダルを獲得して以来のメダル奪取に期待が寄せられる。