【年度代表馬を占う】ドウデュースで当確だ!秋G1で見せた末脚、話題性は今年の中央競馬の象徴
<年度代表馬を占う> 年度代表馬はドウデュースで当確だ。今年、JRA・G1を複数回勝利した馬は天皇賞・秋、ジャパンCを制した同馬と、2冠牝馬チェルヴィニア(オークス、秋華賞)の2頭のみ。有馬記念でダービー馬ダノンデサイル、菊花賞馬アーバンシックの3歳馬2頭のどちらかが派手な勝ち方をすれば逆転の目もあっただろうが、今となっては1択だろう。 秋G1・2勝は歴代屈指の末脚。その衝撃度が勝ち星に箔(はく)を付けた。古馬3冠を狙った有馬記念のファン投票では史上最多47万超の票を集めた。連敗から復活したドラマ性、武豊騎手ラブの松島正昭オーナーがもたらした話題性、年末に向かう5歳秋にして最盛期を迎えた印象点の高さ。残念ながらラストランの出走はかなわなかった(右前肢ハ行で出走取り消し)が、SNSなどの反応からも今年の顔だと言い切れる。 地方含めてG1・3勝のレモンポップ、ケンタッキーダービーとBCクラシック3着などハイレベルな加点要素もあるジャパンダートクラシック(JDC)覇者フォーエバーヤングの「最優秀ダート馬争い」の2頭も素晴らしい活躍を見せたが、牙城を揺るがすまでには至らないか。24年の中央競馬の象徴にはドウデュースがふさわしいと考えている。【中央競馬担当・東京キャップ=松田直樹】