【エリザベス女王杯】重要データ「前走クラス」で半分脱落 本命は昨年の勝ち馬と同じローテのレガレイラ
昨年の再現なるか 1戦1勝のローズS組にかける
エリザベス女王杯のデータをまとめてみよう。 【好走率アップ】 A「3歳or4歳」 B「前走オールカマー」 C「前走2着or3着」 【好走率ダウン】 D「前走1秒以上負け」 【勝ち馬なし】 E「前走10着以下」 【連対馬なし】 F「前走3勝クラス、OP・L、GⅢ」 今年は様々な路線から登録があるが、その半分以上が過去15年で連対馬が出ていないF「前走3勝クラス、OP・L、GⅢ」に該当する。これを除いて残るのは、府中牝馬S組の7頭と、オールカマー、ローズS組のそれぞれ1頭、合計9頭。一気に半分まで絞られた。 この9頭の中でプラスデータを複数持つ馬はおらず、今回は「プラスデータ1つ」かつ「マイナスデータを持たない」馬を有力候補とする。これに該当するのは、コンクシェル(A)、シンティレーション(C)、モリアーナ(A)、レガレイラ(A)の4頭となる。 コンクシェル(前走9着)、シンティレーション(前走2着)、モリアーナ(前走8着)の3頭は府中牝馬S組。まず、GⅡ昇格後の同レース組72頭を対象に、本レースの好走傾向を調べた。 指標となりそうなのは「前走着順」。前走2着馬は【1-1-0-7】と連対馬が2頭出ているが、8、9着馬は合わせて【0-0-0-9】で馬券に絡んでいない。よって、この3頭の中ではシンティレーションを上に取る。 続いてコンクシェルとモリアーナの比較だが、府中牝馬Sでの「脚質」に着目する。前者が該当する「前走逃げ」は4頭おりうち1頭が連対している。サンプルは少ないが、連対率25%は悪くない。 対して、後者の「前走追込」は【1-0-1-21】連対率4.3%。本レース自体でも、逃げ馬は【1-2-0-12】で連対率が20%ある。ということでコンクシェル、モリアーナの順とする。 残る1頭、3歳馬レガレイラはサンプルの少ないローズS組。該当馬は昨年の勝ち馬ブレイディヴェーグになる。前記の府中牝馬S組にこれといった決め手がない。それならば昨年の再現を期待して、今回は1戦1勝のローズS組レガレイラにかけてみる。 ◎レガレイラ ◯シンティレーション ▲コンクシェル △モリアーナ 《ライタープロフィール》 門田 光生(かどた みつお) 競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。 前哨戦で出てきた府中牝馬Sですが、来年から「アイルランドトロフィー」に名称が変更されます。そのうち、漢字表記のレース名がほぼなくなるのではと、ちょっと心配しています。
門田