初詣で「願いを叶えてください」と祈るより効果的…「運のいい人」が神社参拝のときに考えていること
年が明けると多くの日本人は初詣に出かける。そこで一体何をしているのか。年間のべ200社以上の神社を参拝するコピーライターの川上徹也さんは「私の場合、参拝をするときは神頼みをするより誓いを立てて宣言するようにしている。こうすると心理学のアファメーション効果で、目標や望みがかないやすくなる」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、川上徹也『「運のいい人」は神社で何をしているのか』(ポプラ新書)の一部を再編集したものです。 ■神社に参拝すると運がよくなる8つの理由 神社参拝を楽しむようになると、なぜ「運のいい人」になれるのか? 私は、以下の8つの効果があると考えています。本稿ではそのうち3つについて説明します。 ① マインドフルネス効果 ② 森林浴効果 ③ 感謝効果 ④ アファメーション効果 ⑤ アイデア発見効果 ⑥ Awe(オウ)体験効果 ⑦ プラシーボ効果 ⑧ 神様(サムシング・グレート)効果 ■感謝は心身ともにいい影響を与える ③感謝効果 私は拝殿で参拝する時、二拝二拍手し自分の名前を名乗ったあと、まず以下のような感謝の言葉から始めるのを習慣にしています。 「今日は参拝させていただき本当にありがとうございます。お陰様で元気に暮らさせていただいています。こうやってご縁をいただきこの場に来ることができ本当にありがたく感謝させていただいています」 素晴らしい神社に出会えたことで自然と口に出てくるのが習慣化したものですが、のちに書籍や論文などを読み、実はこの「感謝をすること」に「運のいい人」になるための秘訣があったことを知りました。 感謝すると心身ともに好影響を与えることが、カリフォルニア大学リバーサイド校のアルメンタ博士らの研究で明らかになっているのです。 特に「何かをやってもらったことに対する感謝(Doingの感謝)」よりも、「相手の存在や自分の今の状態に対しての普遍的な感謝(Beingの感謝)」の方が圧倒的に効果は高いことがわかっています。 「Doingの感謝」は何か自分にとっていいことがないと感謝できないのでエゴが出やすい。それに比べて「Beingの感謝」は相手の存在自体や今の自分の状態に対する感謝なので、利害関係なしに脳を常に感謝モードにすることができるからです。 つまり神社で私が実行していた感謝の言葉は、結果的に一番理にかなっている挨拶だったのです。