初詣で「願いを叶えてください」と祈るより効果的…「運のいい人」が神社参拝のときに考えていること
■「天空の社殿」から見える壮大な景色 箱根神社奥宮(神奈川)は、駒ヶ岳の山頂にあり天空の社殿と呼ばれています。箱根園から駒ヶ岳ロープウェーに乗るのが一般的なルートです。ロープウェーの車窓からは天気がよければ大きく富士山が見えます。山頂からは眼下にカルデラ湖だとはっきりわかる芦ノ湖、東は小田原から遠く江の島まで相模湾が、南は伊豆半島がそれぞれ一望でき、何度見ても心動かされる光景です。 上高地にある穂高神社奥宮(長野)も神秘的な絶景が味わえるスポットです。上高地の中心である河童橋から徒歩で約1時間かかりますが、歩く価値は十二分にあります。神社の奥の神域に、一の池と二の池で構成される明神池があります。 まわりの険峻な山々とは対照的に、古くは「鏡池」と称されていたとおり、澄み切った鏡のような水面に映る景色は観ているだけで心が研ぎ澄まされます。この池は、明神岳の伏流水や湧水によって形成されているため、極寒の冬でも凍らないそうです。 ■伊藤博文が絶賛した宮島弥山の魅力 嚴島神社(広島)がある世界遺産の宮島も、さまざまなAwe体験ができる場所です。船で宮島に向かうと、海上の大鳥居が徐々に近づいてきて、そのプロセスからしてすでに気分がアガります。船が宮島に着くと、鹿がお出迎えしてくれ、かわいいです。神社に向かう参道は商店街になっています。宮島発祥というもみじ饅頭のお店やおしゃれなカフェも数多くあり、歩くのが楽しい通りです。 嚴島神社は神社では珍しく拝観料がありますが、安すぎます。潮の満ち引きによって姿を変える大鳥居や回廊も、ここでしか味わえない素晴らしい光景です。余力があればご神体とされる弥山に登るのがオススメです。途中までロープウェーが使えますが、そこからでも頂上までは山道をかなり歩きます。しかしそれに見合うさまざまな瀬戸内海の絶景に出会うことができるでしょう。 初代内閣総理大臣伊藤博文は宮島弥山をたびたび訪れました。弥山頂上からの眺めを「日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり」と絶賛したとか。山頂近くには、嚴島神社の奥宮にあたる御山神社もあります。