/49 第87回大会(2015年) 背番号17が活躍、福井勢初V
2015(平成27)年の第87回大会は、2年ぶり6回目出場の敦賀気比(福井)が春夏を通じて初優勝を果たした。北信越勢のセンバツ制覇は1954(昭和29)年の第26回大会の飯田長姫(現飯田OIDE長姫=長野)以来、61年ぶり。福井県勢は初優勝で、紫紺の優勝旗を獲得した都道府県は一つ増え、計28都府県となった。 前年夏の甲子園で4強入りの原動力となった平沼翔太投手(日本ハム)が健在。攻撃陣も平沼投手の他、開会式で選手宣誓した篠原涼内野手ら前チームからのレギュラーが残り、順当に勝ち進んだ。準決勝の大阪桐蔭戦では、背番号17の松本哲幣外野手が春夏通じて初となる2打席連続満塁本塁打を放ち、11-0と圧勝した。 もう一方のブロックを勝ち上がったのは東海大四(北海道)。エース大沢志意也投手が準決勝までの4試合のうち3試合で完投して、北海道勢として、63(昭和38)年の第35回大会で準優勝した北海以来となる2度目の決勝に進んだ。 大一番は、平沼、大沢両投手が力投。1-1で迎えた八回の攻防が明暗を分けた。東海大四は八回、二塁打と失策で無死二、三塁の好機を作ったが、スクイズを外されて三塁走者がタッチアウト。得点できなかった。 その裏、敦賀気比は1死二塁から松本外野手が2試合連続となる本塁打を左翼ポール際に放ち、決勝点を挙げた。前日の個人1試合最多打点8の大会新記録に続き、史上10人目のタイ記録となる個人1大会3本塁打で栄冠に花を添えた。=つづく ……………………………………………………………………………………………………… ▽決勝 東海大四 100000000=1 10000002×=3 敦賀気比