「市販の炊飯器60個で炊く」「年間で500万食も販売」…。リンガーハットの隠れ人気メニュー「半チャーハン」の隠されたこだわり
熱々なイメージがあるちゃんぽんですが、激しい日差しが照り付けるこの日でもお昼時の店内は賑わっています。ざっと見回すと、男性のソロや、夏休みということもあって家族連れが多いような客層です。 注文はタブレットから行います。さまざまなスープのちゃんぽんや、具だくさんのメニューなどいろいろと目移りしますが、ここは王道をチョイス。通常サイズの長崎ちゃんぽんと、半チャーハンを注文しました。 待っている間に店内を見回すと、ゆかりの地である長崎の港にそびえたつ「ジャイアント・カンチレバークレーン」や、出島のイラストなどが飾ってあります。大量の野菜を炒めたり、太い麺をゆでたりするのにそこそこ時間がかかるだろう、と思ってイラストを眺めながらのんびりしようと思いましたが、ものの3分ほどで長崎ちゃんぽんが到着。実はリンガーハットは、野菜用の「ロータリー炒め機」や「自動鍋送り機」を厨房に導入しており、調理業務の効率化を進めているチェーンでもあるのです。
まず目を引くのは、やはりたっぷりとのった具材でしょう。キャベツににんじん、コーンやもやしといった野菜だけでなく、豚肉やエビ、揚げかまぼこなどがのっています。これで通常サイズというのがうれしいところです。 具材とにらめっこしている間に、半チャーハンも到着しました。こちらはしっかり炒められたこと請け合いの油が馴染んだ米と、卵やネギの色味が食欲を誘います。 ■具だくさんのちゃんぽんにマッチする、あっさり系チャーハン
まずはちゃんぽんからいただきます。箸とレンゲで白濁のスープを探ると、先ほど目視できた具材以外にもきくらげ、いんげんといったメンツが潜んでいました。それにしても熱々でなかなか冷めません。 意を決して一口。たくさんの具材は異なる食感を楽しめ、麺は太麺でもちもちしており、非常に食べ応えがあります。スープはとんこつベースでありながら、臭みを感じることはなく、野菜のうま味をしっかり引き立て、包み込んでくれる優しい味わいです。