「チャレンジ」のテーマ掲げて3連勝狙う関西学院大。同志社大は、今季初出場のFB村岡が引っ張る
昨季は関西リーグ3位となり、今春の関西大学春季トーナメントでも準優勝と力を伸ばしている関西学院大は、前年からのメンバーが多く残っていることがチームに安定感をもたらしている。 チームを束ねているHO平生翔大主将も、「スタンダードが上がっている」と話す。
特に平日は、学生主体のチーム運営を基本としている。しかし、「普段から強度を落とさないで練習し続けられています。その成果がプレーに出ている」とキャプテンは体感している。
そして続けた。 「ラグビー以外の面でもチームの成長を感じています。凡事徹底。人として当たり前にやるべきことができるようになって、チームカルチャーも生まれています」 マインドセットも以前とは変わっている。
気持ちの充実、自信は、2戦目の立命館大戦に表れた。 この試合、関西学院大は前半7-17とリードを許した。後半に入ってのトライで差を詰めるも、再び引き離される展開。最終盤まで14-22のスコアだった。
平生主将がモールからインゴールに入って19-22としたのが後半38分。逆転したのは、インジャリータイムに入ったあとだった。 NO8小林典大がスクラムから左を突き、逆転トライを挙げたのは後半46分。なかなか攻めきれぬ時間も慌てず、辛抱強く戦って得た結末だった。
平生主将は、うまくいかなかった時間を振り返り、「相手の前に出てくるディフェンスに受けてしまった」と反省する。 ただ、試合中に修正できたのは収穫だ。「自分たちの正しい深さ、ポジショニングにして、細かいプレーも見直せたから、最後にFWとBKが連係をとってプレーできたと思います」
同志社大戦には「チャレンジャー」というテーマを掲げて挑む。好調な自分たち。相手は不調。しかし、これまでのことなど関係なく、先に前に出る意識で戦う。