トランプ氏捜査の女性検事、裁判から外れる…同僚との恋愛関係「不適切」
【ニューヨーク=山本貴徳】米ジョージア州控訴裁判所は19日、トランプ次期大統領が2020年の大統領選の敗北を覆そうとしたとされる事件の裁判で、捜査を指揮した女性検事を担当から外すことを決定した。女性検事が同僚の男性検事と恋愛関係にあったことが不適切と判断した。 【写真】トランプ氏の不倫相手とされる元ポルノ女優
トランプ氏側は、女性検事のスキャンダルによって捜査の正当性に疑問が生じたとして更迭を求めていた。控訴裁は決定の理由について「他の方法では、司法手続きへの信頼を回復できない」と説明したが、起訴の棄却は認めなかった。
米メディアによると、女性検事は州最高裁に不服を申し立てる考えだという。
トランプ氏はこの事件を含めて四つの事件で起訴されていたが、連邦法違反に問われた二つの事件は、トランプ氏が大統領選で勝利した後、検察側が起訴を取り下げた。不倫の口止め料の支払い記録を改ざんしたとされるニューヨーク州法違反事件は、5月に有罪評決が言い渡されたが、裁判所は量刑言い渡しの時期も含めて対応を決めていない。