いよいよフル代表デビューの18歳・久保建英が史上最年少代表ゴール記録に無関心の理由
全員が集う朝食の席で、そして午後4時半からスタートした豊田スタジアムにおける公式練習前のピッチ上で、ともに日の丸を背負う先輩選手たちから誕生日を祝福された。 U-20代表や東京五輪世代となるU-22代表を飛び越えて、初めて招集された年齢制限のないフル代表の合宿に参加して3日目。トリニダード・トバゴ代表と豊田スタジアムで対峙する、キリンチャレンジカップを翌日に控えた4日に、MF久保建英(FC東京)は18歳になった。 「みんなに祝ってもらいました。誕生日はいつも特別ですけど、こういう場所で迎えられるのは嬉しいと思いますね」 冒頭の15分間を除いて非公開で行われた、公式練習を終えた後のひとコマ。今回の合宿で初めてメディアに対応した久保は、8分間あまりにおよんだ質疑応答のなかで決して浮き足立つことなく、むしろちょっぴり大人びた言葉を次々と紡いだ。 「ひとつ年を取った、という言い方は変ですけど、これからはもうジュニアと書かれることはなくなりますし、世界でも18歳はもう若くはない、みたいな感じになってきていると思うので。18歳でも試合に出る選手は出ますし、だからと言って22、23歳になったときに約束されていることは何もないので」 偶然にも合宿中に誕生日を迎えた心境をこう語った。 代表選出の吉報が届けられた5月23日には「緊張すると思う」と不安気だったが、初対面の選手が数多くいる代表合宿での日々を「グランドに入ったら、あまり緊張しないですね」と、自信をもって過ごしていると明かした。 「集合するときなどはちょっと緊張しましたけど。ただ、何回も呼ばれていたら代表モードとかがあるかもしれないけど、初めてなので特に(FC東京から)切り替えることもない。刺激は常に感じていますけど、刺激、イコール、上手くチームに入れない、みたいな感じでもないので。その意味では今年に入って自分が積み重ねてきたもの、いままでの経験はすごく生きているのかなと思います」