中国の気球が台湾本島の上空を通過 台湾国防部発表
台湾の国防部は、中国の気球3機が台湾周辺に飛来し、そのうち1機は台湾本島の上空を通過したと発表しました。今月13日に迫る台湾総統選挙を前にした挑発との見方も出ています。 台湾国防部によりますと、日本時間3日午後、台湾周辺で中国の気球3機が高さ4500メートルから1万1000メートルの上空を飛行しているのが見つかりました。 気球は台湾海峡に設定された事実上の停戦ライン「中間線」を越え、そのうち1機が台湾本島の上空を通過したということです。 中国の気球が台湾周辺へ飛来するケースが昨年末から相次いでいて、年始の1日と2日には台湾本島を横断したことが確認されています。 国防部はこれまで、気球は気象観測用のものとの見方を示していましたが、台湾メディアの取材に対し、「ほかの用途があるかは継続的に監視を行う」としています。 また、台湾の与党・民進党は、今月13日に行われる台湾総統選挙を前にした「明かな挑発だ」と反発しています。