【京都大賞典展望】主役は宝塚記念覇者ブローザホーン
「京都大賞典・G2」(10月6日、京都) 春盾覇者テーオーロイヤルの回避で、G1馬の参戦は宝塚記念優勝馬の1頭に。ならば、主役はもちろんブローザホーンだ。昨年の京都大賞典は心房細動によって競走を中止するアクシデントに見舞われたが、日経新春杯で重賞初制覇、そして宝塚記念が2馬身差の完勝と5歳になって本格化。吉岡師も「休み明けも苦にしない。下り坂も上手で京都は競馬がしやすい」と5戦3勝の舞台に自信をのぞかせる。秋の始動戦をVで飾り、ジャパンCへ弾みをつける。 昨年の覇者プラダリアも京都は3戦2勝のコース巧者。ともに最後に差し返す根性を見せていて、しぶとく脚を使う。G1ではあと一歩届かないがG2では実力上位だ。ディープボンドは昨年3着。天皇賞・春でも3着と奮起したように、重賞4勝馬は7歳になっても衰え知らずだ。 新興勢力ならスマートファントム。前走の天皇賞・春は3勝クラスを勝ち上がったばかりで、いきなりのG1挑戦ながらも4着と健闘。馬場やコースを問わず、地力強化が目立つ。カタール遠征を含め、今季は3、3、4着とあと一歩の競馬が続くサトノグランツ。ただ、帰国初戦の目黒記念はハンデ58・5キロを背負いながらも力を示した。成長途上の3歳時に重賞を2勝。この秋の飛躍が楽しみな一頭だ。