3度目の緊急事態宣言 菅首相が会見(全文3完)総裁任期の中で解散総選挙は考える
周知期間が短い。国民生活に混乱が生じないか
読売新聞:総理、読売新聞の黒見です。今回政府は人流の抑制ということで、経済活動を強力に制限する措置に出るわけなんですけれども、宣言のスタートはもうあさってに迫っておりまして、ほとんど周知期間が確保されていません。これでは国民生活に混乱が生じるのではないでしょうか。 菅:まずゴールデンウイークという、多くの人々が休みに入る機会を捉えて強力な対策を短期集中で実施し、感染を抑え込む必要があるということを判断いたしました。そうした中で、今、連日ご商売をやってらっしゃる方、あるいはスポーツをやってらっしゃる方、そうした皆さんには大変ご迷惑をお掛けすることになるわけでありますけども、この期間の中で抑え込むためには、そうしたことをご無理をお願いして、今、こうして緊急事態宣言を発出したわけであります。そして、そうしたいろんな、例えば劇場の人だとか、野球、サッカーとか、そういう皆さんには日頃から感染対策というものをしっかり皆さんが取っていただいて行っている、そういう皆さんにも人流を絶たなければならないという中で、あえてお願いをさせていただいてるということであります。大変申し訳ないことだと思ってます。 司会:それでは最後の質問、奥の列から、ニッポン放送、畑中さんどうぞ。
まずは2週間余りということなのか
ニッポン放送:ニッポン放送、畑中と申します。よろしくお願いいたします。緊急事態宣言、三度目ということなんですが、これまでの2回は所定の1カ月を全て延長しているということがございます。今回、変異株という強力な敵の中で2週間余りという期間というのは、われわれどう解釈したらいいんでしょうか。何かもやもやとした気持ちが拭えません。総理は先ほどいみじくも、まずはという言葉を2回使われましたけども、この2週間余りというのは、必ず2週間余りでということなのか、まずは2週間余りということなのか。必ずというのであれば何か科学的な根拠があるのかどうか知りたいところです。そうでないとバッハ会長の来日に合わせたんじゃないかというような、そんな勘ぐりも聞こえてきますけれども、その辺りをまとめてちょっと教えていただけますでしょうか。 菅:まず今回、緊急事態宣言をした場所については、まん延防止等重点措置、こうしたことを取ってる場所であります。ですから今まで続いているということも、これ事実です、このまん延防止対策が。その中でこれからの今の2週間、そこに時間を取らさせていただいたということです。今から始まる2週間でなくて、今日までまん延防止策、続いている場所でありますので、そういう対応をさせていただいたということです。先生、よろしいですか。尾身会長からも。