MSCI中国指数、5月の高値から10%下落-調整局面入りの方向
(ブルームバーグ): MSCIの主要な中国株指標はこのままいけば、テクニカルな調整局面入りする。7月に開かれる中国共産党の第20期中央委員会第3回総会(3中総会)を前に、トレーダーはカタリスト(触媒)探しに苦戦している。
MSCI中国指数は27日、一時2%下落し、5月20日の高値からの日中下落率が約10%に達した。構成銘柄中、テンセント・ホールディングス(騰訊)とアリババグループの下げが目立った。香港株の指標、ハンセン指数も一時2.3%下落し、調整局面入りが近い。
サクソ・キャピタル・マーケッツのマーケットストラテジスト、レドモンド・ウォン氏は「投資家が3中総会を待っている間、市場はまだ調整モードだと言える。ここから大きく下げるとは予想していない」と語った。
原題:MSCI’s China Stock Gauge Set to Enter Into Technical Correction(抜粋)
--取材協力:Abhishek Vishnoi.
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Charlotte Yang, John Cheng