「金メダルかじり」尾を引く? 北京冬季五輪メダリストの表敬訪問「聞いとりません」 名古屋・河村市長
「金メダルかじり」尾を引く? 北京冬季五輪メダリストの表敬訪問「聞いとりません」 名古屋・河村市長
名古屋市の河村たかし市長は21日、市役所で定例記者会見に臨んだ。20日に閉幕した北京冬季五輪でメダルを獲得した選手の名古屋市への表敬訪問について、「ちょっと聞いとりません」と現時点で予定のないことを明かした。昨年の東京五輪後、表敬訪問した選手の金メダルをかじり、批判を集めた問題が尾を引いていることを示した。 【中継録画】名古屋市・河村市長が定例会見(2022年2月21日)
「すべて終わった話」と気色ばむ場面も
今回の冬季五輪では、フィギュアスケート男子で名古屋市出身の宇野昌磨選手が銅メダルに輝くなど、名古屋にゆかりのある選手の活躍も見られた。 河村市長は宇野選手について「(金メダルには届かず)『また頑張る』と明るく言っておられたので、(今後も)みんなで応援せなあかん」と話した後、「なんだったっけ、あのスキーの板じゃないので空中グルグル回るやつ」と、スノーボードなどの話題に変えた。 その後も市議会の問題やサミット誘致などに「金メダルかじり」を絡める質問が続いたが、「なんべんも言ってますけど、すべて終わった話で、河村さんしゃべるなと言われております」などと繰り返し、気色ばむ場面もあった。
身寄りない市民の遺体、最長3年間放置に「申し訳ない」
身寄りがなく死亡した市民の遺体を最長3年間、火葬せずに市職員15人が懲戒処分を受けた問題については「びっくりしました。大変申し訳ない」と謝罪した。 その上で「亡くなった方のご遺体に対する尊敬の念や人間に対する愛情の欠ける面があったのでは。どういう文書で処理していたのかについて確認する」とした。 新型コロナウイルスワクチンの「後遺症相談窓口」について、前週の会見では「今週中にも体制を構築する」としていたが、この日時点でまだ開設には至らず、「近日中に準備が整い次第、公表する」と説明。「国や県に相談に行っても、的確に答えがもらえない状況と聞いている。名古屋市としては医師会と協力して(市独自の窓口開設を)やっていこうというのが当然の市民サービスと思っている」と述べた。 (関口威人/nameken)