「ラーメンは身体に悪い」は本当なのか 毎日食べても大丈夫?【管理栄養士監修】
今や日本のソウルフードとして挙げられる「ラーメン」。ラーメンを毎日食べたいと思っている人もいるでしょう。ラーメンを毎日食べてしまうと、健康に悪影響を与えてしまいます。しかし、ラーメンの食べ方や生活習慣を守ると、健康を害するリスクは低くなります。今回は、ラーメンを食べるメリット3選、ラーメンを毎日食べることで考えられる健康リスク、健康的にラーメンを食べる方法4選について、管理栄養士の高木さんに解説していただきました。 【イラスト解説】寿命を縮める“身近な食べ物” [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
ラーメンを食べるメリット3選を解説
編集部: ラーメンには健康リスクがあると思いますが、ラーメンを食べるメリットはあるのでしょうか? 高木さん: ラーメンは健康リスクを与える部分もありますが、ラーメンを食べるメリットもあります。ラーメンを食べるメリットは、以下のとおりです。 ・タンパク質を多く摂取できる ・野菜を多くとれる ・体温が上がり、免疫力が下がりにくくなる ラーメンの中に入れる具材や食べ方で、ラーメンを食べても健康を維持できる方法はあります。 編集部: 健康にいい面もあるのに驚きました。ラーメンに入っている具材はどのような栄養があるのでしょうか? 高木さん: ラーメンの具材によって、炭水化物やタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維を効率よく摂取できます。食材別に含まれる栄養素は以下のとおりです。 麺類:炭水化物(身体のエネルギー源となる栄養素) チャーシュー・スープの鶏ガラや豚骨の出汁:タンパク質(筋肉形成に働く栄養素) 野菜:ビタミン・ミネラル・食物繊維(身体の調子を整える栄養素) ラーメンの味にも注目しましょう。味噌ラーメンの味噌は、大豆由来の発酵食品であり、便通の促進、消化機能や免疫力向上に期待できます。また、豚骨ラーメンの豚骨には、コラーゲンが多く含まれているため、肌の調子を整え、美肌効果に期待できると言われています。 編集部: ラーメンを食べることで体温が上がると、健康にどのような効果があるのでしょうか? 高木さん: 体温が上がると免疫力の向上につながることがわかっており、風邪や感染症にかかりにくくなります。特に冬の寒い時期に食べるラーメンは、冷え性改善の効果に期待できます。逆に体温が低いと、基礎代謝と免疫力が下がりやすく、風邪や感染症のリスクが高くなります。温かいラーメンを食べて、体温をあげることが大切です。