「ラーメンは身体に悪い」は本当なのか 毎日食べても大丈夫?【管理栄養士監修】
毎日ラーメンを食べると危険なのか。考えられる健康リスクと対策方法を解説
編集部: 毎日ラーメンを食べると、どのような健康リスクがあるのでしょうか? 高木さん: 毎日ラーメンを食べると、炭水化物と脂質、塩分が偏ってしまい、糖尿病や高血圧、肥満症になる可能性があります。ラーメンは具材の選択により、タンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維を摂取できると言いましたが、炭水化物や脂質、塩分も多く含まれている食品です。ラーメンを食べすぎると、必要以上に炭水化物や脂質、塩分を摂取してしまうので、注意しましょう。 編集部: 毎日ラーメンを食べてもいいのでしょうか? 高木さん: 毎日ラーメンを食べることは健康に悪影響を与える可能性が高いため、週1,2回程度に控えて、昼食時に食べることをおすすめします。気になる方は、医師や栄養士と相談しましょう。ラーメンを食べる頻度が多くなると、炭水化物や脂質、塩分を摂りすぎてしまい、ビタミンやミネラル、食物繊維が不足してしまいます。結果、糖尿病や高血圧、肥満症のリスクが高くなるのです。 編集部: 夕食ではなく昼食にラーメンを食べた方がいいのはなぜでしょうか? 高木さん: 夜遅くに「BMAL1(ビーマルワン)」という体脂肪を増加させるタンパク質の活性が高まるからです。BMAL1は特に夜9時以降に増加し、午後3時ごろが一番少ない時間帯と言われています。夜遅くに炭水化物や脂質が多いラーメンを食べると、脂肪が体に残りやすくなり、そして肥満の原因につながります。
健康を考えてラーメンを食べる方法4選を解説
編集部: 健康を考えながら、ラーメンを食べる方法はありますか? 高木さん: 健康的にラーメンを食べる方法は、以下のとおりです。 ・スープを飲まないようにする ・麺の大盛りは避ける ・野菜を多めに入れる ・野菜・タンパク源の食材・麺類の順に食べる 毎日ラーメンを食べたい方は、食べ方や生活習慣に気をつけましょう。 編集部: スープを飲まないようにするのと、麺の大盛りを避けるのはなぜでしょうか? 高木さん: ラーメンのスープには高カロリーであり、塩分と脂質が多く溶け出しています。スープをすべて飲んでしまうと、過剰にカロリーや塩分、脂質を摂取してしまいます。スープを飲まないようにして、1日の栄養バランスを意識しましょう。また、麺の大盛りを避けることで、カロリーの過剰摂取を避けられます。 編集部: 野菜を多めに入れることや、野菜・タンパク源の食材・麺類の順番に食べることが、なぜ健康にいいのでしょうか? 高木さん: ラーメンの中に野菜を多く入れることで、ビタミンやミネラル、食物繊維を補えますが、バランスの取れた食事が重要です。野菜を多く摂取すると、咀嚼回数が増えて満腹中枢が働きます。ラーメンに入れる野菜は、ネギやもやし、ほうれん草、玉ねぎがおすすめです。また、野菜・タンパク源の食材・麺類の順に食べると、急激な血糖値の上昇を抑えられます。急激な血糖値の上昇は、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病のリスクが高くなります。