築30年賃貸マンションの地下に"秘密基地"をつくった!地元を愛する大家兄弟が入居者や地域住民と相模大野で住み続けたい街めざす キチカ「パークハイム渋谷」神奈川県相模原市
楽しそうな人の輪ができていたり、行列ができていたりすると、何があるんだろうと気になるもの。にぎわいは、人と人との出会い、会話、つながりをもたらしてくれます。今回は、賃貸物件を親と2世代で運営している渋谷洋平さん、純平さん兄弟が、相模大野駅近くににぎわいの場・コミュニティスペースをつくり、人の輪を生み出したストーリーをご紹介します。
地下のコミュニティスペース「キチカ」がマルシェや古本市の場に
新宿駅から約30分、小田急小田原線と江ノ島線の分岐で、交通の要衝(ようしょう)の相模大野駅。駅周辺には商業施設が集まり、現在進行形で大規模マンションが建設されている人気の街です。この相模大野駅から徒歩2分、公園に隣接した「パークハイム渋谷」の地下にあるのが、コミュニティスペース「kichika(キチカ)」。週末に古本市やマルシェなどが開催されていたりで、その際は多くの人が足を留めて集まり、会話や交流が生まれています。
その「パークハイム渋谷」の地下、階段を下りたところにコミュニティスペース「キチカ」があります。
駅前のいわば一等地をひらき、街にあたたかなにぎわいをもたらしているのは、この物件を管理する(有)ミフミの渋谷洋平さん、純平さん兄弟。ともに青木純さんが2016年に開校させた「大家の学校」の一期生です。この賃貸物件のほかに、駐車場、都市農地と遊休不動産の活用実験「畑と倉庫と古い家」などを手掛けています。では、どうして管理している賃貸物件の地下にコミュニティスペースをつくったのか、まずはそのきっかけから聞いていきましょう。
取材時には青木純さんの新刊『PUBLIC LIFE』の出版記念イベントが開催されていました。
出版記念イベントの様子。
「キチカ」にはキッチンもあるので、イベント時にはドリンクやフードの提供もできます。
「キチカ」には、イベントスペースのほか、大きな本棚があります。腰掛けスペースもあり、心地よい空間。空間づくりはプロのサポートを受けつつ、兄弟と地域の人や入居者などでつくったものです。
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