NYタイムズの技術者がスト 迫る大統領選挙 報道に影響も
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)で働く技術者600人以上が加盟する労働組合が4日、待遇改善などを求めてストライキを始めた。米大統領選挙の投開票日である5日以降もストを続ける可能性があり、報道に影響が出かねない事態となっている。 【写真】ストライキを始めた米紙ニューヨーク・タイムズの技術者ら=2024年11月4日午前10時50分、ニューヨーク、真海喬生撮影 労組には、NYTのアプリやウェブサイトなどシステムの管理を担うソフトウェアエンジニアらが加入する。賃上げや解雇条件、在宅勤務の条件などをめぐり折り合えなかったという。労組は「大統領選のニュースへのアクセスを混乱させるリスクがあるにもかかわらず、経営側は意味ある話し合いをしなかった」などと会社を批判した。 現地時間の4日午前には、NYTの本社前に100人ほどの組合員らが集まり「(労働)契約がなければ、仕事をしない」などとシュプレヒコールをあげた。エンジニアのサラ・ダンカンさん(29)は、他の大手IT企業と比べると給与は安いが、NYTで働くという「使命」のため今の給与水準を受け入れているとして「ここで長くキャリアを築くことができるような給与体系をつくるよう求めている」と話した。
朝日新聞社