妊娠中、赤ちゃんの足に違和感…医師「覚悟をしてください」 その後、判明した病とは
妊娠中に「もしかしたら足に何かあるかもしれません」と医師に言われたももウサさんの息子さんは、片方の足が短く生まれてきました。現在は義足を使用していますが、そのためには足を切る必要があったのです。 なぜ足を切る必要があったのか、そして現在どのようなサポートが必要なのかをももウサさんに聞きました。 【実際の写真6枚】1歳になり、義足で歩行する様子(@momousa_423さんより提供)
義足を使用するために…
ももウサさんは、妊娠8~9ヶ月くらいに受けたエコー検査まで、お腹の赤ちゃんの足については何も言われていませんでした。生まれるまで医師を含めて、誰一人わからなかったと語ります。 何度かエコーに足が映らないこともありましたが、時間を置いて再度エコーで見てみると、足もしっかり映っていたのでたまたまだと思っていたのです。しかし、ある日受けたエコー検査で急に「もしかしたら足に何かあるかも…覚悟をしてください」と告げられました。 「正直頭が真っ白で整理がつきませんでした…」と、ももウサさんはその日のことを振り返ります。告げられた日はたまたま旦那さんが休みで、一緒に病院へ来ていました。そこで、帰り道に赤ちゃんのことについて話すと、旦那さんからは「足に何があったとしても俺らの子どもだし大丈夫」と励まされました。 そのときももウサさんは「片足に何があっても大丈夫だ。エコーの機械がたまたま調子悪かったかもしれないし!」と思っていたといいます。 そして無事に出産し、赤ちゃんは男の子で片足が短かったのでした。 片足が短いことは誕生後、その場で抱っこをしたときに先生に教えていただいたと話します。ご家族も赤ちゃんの誕生を喜んでくれたので、足のことを忘れてただ嬉しかったといいます。 しかし、旦那さんが帰った後、いざ赤ちゃんと対面し、同じ部屋で2人きりのときは涙がとまらなくなりました。足が短いことについては、原因不明とは言われていましたが、ももウサさんは「私のせいで…」と初日はずっと自分を責めていたのです。 誕生から次の日、旦那さんにその気持ちを打ち明けると、泣いていたももウサさんに「足がないならカッコイイ足をつければいい」と。ももウサさんは「何でそんなふうに言えるの?」と疑問を抱きます。 すると旦那さんは、生まれてすぐに笑った息子さんの写真を見せました。この笑顔を見たことから「足のことなどたいしたことない」と思えて、ももウサさんも前向きに向かっていこうと決めたのです。 「足が短いことなんて、今はパラリンピックだってあるし夢があってイイじゃん!」と周りのみんなも嬉しそうに迎えてくれたと話します。 息子さんの病名は「左下肢低形成」でした。 片足が短いため、その足を切断しなければ義足が履けないと告げられ、ももウサさんと旦那さんは切断することを選びました。2024年7月に足切断手術を受け、8月から義足を使用することになりました。 足を切断し、義足を使用することを決めたとき、ももウサさんは「これで義足を履いて立って元気に歩いてくれる姿を想像しただけで、すごく楽しみでうれしかったです!」と語ります。 初めて義足を履いてつかまり立ちしたのは病院の大部屋でした。 「こんなに背が高かったんだ!」と感動し、ももウサさんは嬉しくて拍手して喜んだと話します。 現在の息子さんは、まだ手を離して立つことはできませんが、何かにもたれながら立って遊ぶことができるようになりました。また最近では外で脇の下を抑えて支えると、自分から足を出して少しずつ歩こうと頑張っています。 義足は関節が曲がらないため、立つことから地面に座るのが一人だと難しく、よくそのまま後ろや横に倒れてしまうといいます。そのため立って何かするときには目が離せないと話していました。 家では義足に慣れてもらうため、立って遊べるようにしているといいます。室内では義足が床で滑るため靴を履いて生活しています。