エリックサウス稲田俊輔さんが語る、飲食店プロデュースの極意と「最高のランチの楽しみ方」
ビジネスパーソンのランチのお悩みを稲田さんが解決!
今回はSNSで「ビジネスパーソンのランチの悩み」を募集し、稲田さんに回答していただきました。そのうちの一部をご紹介します。 Q1. ランチは1人で食べずに、上司や同僚と食べるべき? A. 上司や同僚とのコミュニケーションの機会は多いほどいいと思うので、食事自体を楽しむ時間とは区別して、違うイベントだと思ってみては? おいしいものを本気で楽しみたいなら、晩ごはんで本気を出しましょう。 Q2. ランチタイムにスパイスを取り入れたい。手軽に使う方法は? A. インドでは素材と一緒に加熱料理をするのがスパイスの基本で、日本のように出来上がった料理にかけるのは例外的な使い方です。 ランチに取り入れるなら、かける前提のミックススパイスで、しかも国産ではないものがオススメ。自分の普段の食生活のパターンからかけ離れたものほど、エキサイティングで楽しいですよ。 Q3. 口コミや店構えに左右されずにいい店を見極めるポイントは? まず前提として、口コミに左右されてください。自分の味覚とは異なるかもしれませんが、食べることが好きな人たちが評価するおいしさを探求することには価値があります。そのうえで、自分の評価とのギャップを考察していくと、食の世界が大きく広がります。 Q4. ヘルシーかつ満足感を感じられるランチメニューはありますか? A. まずは自分が今、何を欲しているのかを真剣に考えること。 食べたいものを好きなだけ食べると、最初は偏るけれど、やがてはバランスの取れた食事になるという「カフェテリア実験」と呼ばれるものがあります。欲望を満たせば満たすほど、ほどよいところに落ち着く能力が備わっているのではないかと。 僕も食べることが大好きですが、ふだんは一日1.5食で、健康診断の結果も良好です。 Q5. 好きな食べ物が○○抜きダイエットに当てはまる。どうバランスを取ればいい? A. 「○○抜きダイエット」がよろしくないのは、「量の概念」を度外視する傾向にあること。特定の食材を完全に抜くのではなく、上手に楽しむ方法を見つけましょう。 自分自身で味覚や食に対する満足の部分をコントロールできると、すごくフレキシブルに楽しめますよ。 セッションの最後、「食いしん坊とは?」という問いに、「快楽主義」と答えてくれた稲田さん。 いかに楽しみを最大限にするかをひたすら考え抜く、エピキュリアン(快楽主義者)ですね。本当に毎日、また早くお腹がすかないかなって。 人生が楽しくなる最高の趣味だと思っています。 その言葉に、食を通じて人生を豊かにする稲田さんの哲学が凝縮されているようでした。 BOOK LAB TOKYOで書籍を購入する>> BOOK LAB TALKの記事一覧はこちら>> Source: BOOK LAB TOKYO, エリックサウス
田邉愛理