こだわりポイントは”窓”! 自ら試算し窓を選んだ断熱等級6の120平米の家「温度・湿度が快適すぎ!」 千葉県流山市・Fさん家族【断熱新時代・住宅実例】
長く過ごす住まいだからこそ、断熱・気密にこだわってソンはなし
第一種空調換気の機械が天井にあるため1階のリビングダイニングの天井高は2m50cm、近年の天井高からするとやや低めではありますが、カーテンを埋め込み式にしたり、下がり天井や間接照明を上手に採用することで、数字以上の高さや広がりを感じる設計です。
「カーテンの天井付け、机や棚などは、こちらからリクエストを出し、施工してもらいましたし、和室の天井やロールスクリーンなどを提案いただくなど、けっこう『なんとかして~』という無茶振りにも応えてもらいました」(夫)
洋室は低い下がり天井に。メリハリがあるため、こちらも空間の広がりの一助になっている。
また、照明の電源とスイッチボットを組み合わせて、すべての電源は音声で操作可能。特別高い機器を使わず、普通のダウンライトやシーリングライトを音声で操作可能、低コストで思い描いたスマートホームにもなっています。住まいを建てた夫妻は現在30代で、子育て真っ最中ですが、将来のことを考えて食事からお風呂、トイレ、寝室まで揃っていて、1階で生活が簡潔できる間取りもお気に入りです。 「入居して1年半経過しましたが、ああすればよかったね、ということは今のところひとつもありません。納得できたというか、やりきった感はありますね」(Fさん) 最後に、これからの住まいについてこう話してくれました。 「これから家を買う人、建てる人は、断熱や気密について勉強したほうがいいと思います。そもそも家は高価なものですが、性能を考えて高気密・高断熱にすると若干、価格は高くなると思うんです。でも、光熱費や自分たちの健康を守るものだと思えば、かける価値は絶対あると思います」 必要な断熱・気密にはお金をかけつつ、オーバースペックにならないように、コストは微調整する。また、勉強すればするほど、納得した家づくりができる。研究肌のFさんらしい話には、説得力があるなと痛感しました。 ●取材協力 Fさん いち建
嘉屋 恭子
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