こだわりポイントは”窓”! 自ら試算し窓を選んだ断熱等級6の120平米の家「温度・湿度が快適すぎ!」 千葉県流山市・Fさん家族【断熱新時代・住宅実例】
家の温度・湿度が快適すぎ! 外出先で湿度の変化に敏感に!?
建物の引き渡しは2022年12月。住まいは第一種空調換気が採用されているため、常に強制換気されていて、窓を開けることがなくとも快適だそう。暮らしてからほぼ1年半が経過しましたが、冬は寒い、夏は暑い・蒸し蒸しするといったことはなし。そういえば、リビングの一角に猫ちゃんのケージとトイレがありますが、しっかりと換気されて空気が入れ替わっているため、匂いはまったくしません。
「1階ほぼワンルームとして使っていて、扉は1枚しかありませんが、常時開放しています。エアコンは各部屋に1台ずつ設置していますが、基本的には夏は2階のウォークインクローゼットのエアコンを、冬は1階のエアコン、どちらか1台をつけっぱなしにしています。いわゆる『F式エアコン全館冷房』(※6)です。普通のエアコンを使った全館空調で空気が自然に循環するため、部屋のどこかが暑い、寒いということはなく、どこも一定の温度と湿度が保たれています。お風呂から上がったとき、一瞬、湿度が上がるくらいですかね」と言います。 ※6:高気密・高断熱な家の性質を利用して、少ない電気代で家じゅう丸ごと除湿するという方法
こうしてエアコン1台で容易に温度と湿度管理ができるのは、高断熱・高気密住宅だからこそ。隙間の多い低気密な住まいや、断熱設計がされていない低断熱な住まいであれば、熱が逃げてしまう・反対に入ってきてしまうことがあり、とうていエアコン1台で除湿や冷暖房はできません。 現在、どの部屋にもスイッチボットの温度湿度計を置き、温度と湿度を管理していますが、どの部屋もおよそ湿度60%以下、温度も差がプラス・マイナス1℃程度だといいます。反対に困ったのは、外出先の湿度について過敏になったこと。 「一年目の冬は少し乾燥するかな?というのはありましたが、本当に快適です。家のなかが快適過ぎて、外出先で少しでも湿度が高いと、『あ、蒸し蒸しする…!多分湿度75%くらいだな』とか、わかるようになったことでしょうか」と笑います。普段、暮らしていると意識しない温度や湿度ですが、可視化されたり、体感していると、「心地よさ」がわかるようになるのかもしれません。
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