「ビジネスと顧客を理解するほど自分の仕事もうまくいく」 キャロリーナ ヘレラ のクリエイティブディレクター、ウェス・ゴードン氏
百貨店とその顧客層
「当社の小売パートナーは、ニーマン・マーカス・グループ(Neiman Marcus Group)、バーグドルフ(Bergdorf)、ノードストローム(Nordstrom)、サックス(Saks)、ブルーミングデールズ(Bloomingdale’s)だ。これらの百貨店は1世紀にわたり、米国のラグジュアリー文化を定義し、形作ってきた。我々はこのような企業が困難に直面していることをニュースで知っている。しかし依然として、百貨店には素晴らしい顧客や販売員、マネージャーがいる。百貨店は今でも非常に重要な存在だ。だが現在はそれだけではない。当社は独自のeコマースを運営し、店舗ネットワークを拡大している。そして素晴らしいビジネスを展開している専門店も数多く存在する。結局のところ最高のパートナーとは、顧客と良好な関係を築いてきた店だ。それは街の小さなお店かもしれないし、バーグドルフかもしれない」。
プーチのオーナーシップについて
「(プーチには)最高に親切で素晴らしい人たちがいて、非常に協力的だ。自社のメゾンを愛しており、そのブランドに対して心から敬意を抱いている。プーチのサポートのおかげで、多くの点でビジネスとその成長がずっとスムーズになっているのは間違いない。自分のコレクションを作っていた頃は日々の大半の時間は『会社に明日はあるのだろうか?』という不安にかられていたが、その不安が取り除かれると、クリエイティブに考えて最高の仕事ができるようになる」。
2024年のメットガラ
「メットガラに招待されて、ヘレラにドレスを買い求めに来る女性たちのために、メットガラ用のドレスを多く用意している。これは毎年のことだ。しかしそれに加え、メットガラについてよく知っている人ならわかるだろうが、デザイナーは同伴者をひとり連れていくことができる。そのため現在、同伴者のための初のメットガラドレスを制作している。とてもエキサイティングなドレスだ」。 [原文:Carolina Herrera’s Wes Gordon: Department stores aren’t the only important sales channel anymore] ZOFIA ZWIEGLINSKA(翻訳:ぬえよしこ、編集:都築成果)
編集部