使うタイミングが難しい!? クイックシフターは、どんなメリットがある?
バイクのクイックシフターとは、どのような機能?
近年、電子制御によってライダーの運転をサポートする最新機能を搭載したバイクが数多く登場するようになりました。昔のバイクしか知らないリターンライダーの中には、現行マシンのライディングの快適さや目覚ましい技術の進化に驚く人も少なくないでしょう。 【画像】これが最新「クイックシフター」搭載車です! 画像を見る(10枚)
その先進機能のひとつで、最新の大型バイクを中心に標準装備されるようになっているのが「クイックシフター」。もともとはレーシングマシンに搭載されていた機能ですが、近年では各バイクメーカーが積極的に市販車にもクイックシフターを取り入れています。 では、バイクのクイックシフターには、どのようなメリットがあるのでしょうか。 バイクのクイックシフターとは、クラッチ操作をしなくてもシフトチェンジができる機能のことです。一般的なMTバイクは、クラッチレバーを握ってシフトチェンジをおこないますが、クイックシフターが搭載されているバイクであれば、このクラッチ操作をしなくてもシフトアップ・ダウンができてしまうという画期的な機能というわけです。 発進時と停止時には通常どおりクラッチ操作をする必要がありますが、ある一定のスピードが出たらシフトペダルを操作するだけで、その後はクラッチを握る必要はありません。
そのため、サーキット走行でタイムロスをなくすのに非常に有効なほか、長距離ツーリングなどでライダーの体の負担を軽減するのにも役立ちます。 クイックシフターの仕組みは、シフトロッドに取り付けられているセンサーが、シフト操作の際に反応してエンジン点火を一瞬カットします。この一連の流れが、クラッチを切った操作と同じ状態をつくり出すことができるため、クラッチを握る必要がなくシフトチェンジができるというわけです。 ただし、クイックシフターによって、一定のスピードや回転数でなければ作動しなかったり、シフトアップ時だけ対応するなど、車種によって機能に違いがある場合があります。また、操作性の感触も車種によって変わってくるので、購入するときはよくチェックしたほうがよいでしょう。 クラッチレバーを握ることなくシフトチェンジが可能になるクイックシフターですが、装着されていることでその他にもさまざまなメリットがあります。 まずひとつ目のメリットは、操作が簡単になりライディングに集中できること。