【POG】放牧先で成長!ショウナンザナドゥはアルテミスSを予定(栗東発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。 4日のダリア賞は1番人気のプリティディーヴァ(牝、美浦・田中博)がV。スタートダッシュはひと息だったが、すぐに挽回をして道中は中団を追走。直線に入ると抜群の瞬発力で、好位追走から抜け出した2着馬をゴール前できっちりととらえた。2番人気のサニーサルサ(牝、高橋康)は4着。レースを振り返って、師は「ずっと右へモタれていて、口を切るくらいでした。直線に入って馬体のバランスが良くなってからはいい伸びでしたが、左回りは合わなかったですね」と敗因を分析した。レース後は放牧へ。次走については「秋の京都開催あたりになると思います」と説明した。確定ではないが、りんどう賞(10月5日・京都、芝1400m)あたりが有力だ。 7月6日の小倉新馬戦(芝1200m)を勝ったタマモティーカップ(牝、高橋亮)は長岡Jで小倉2歳S(9月1日・中京、芝1200m)を予定。師は「新馬戦はセンスを感じるいいレース内容でした。先々は距離を延ばしたいと思っていますが、同じ距離でも広いコースの方が合っていると思います。伸びしろも十分に見込めますし、重賞でも楽しみです」と期待を寄せた。同レースには7月21日の福島新馬戦(芝1200m)を勝ったアブキールベイ(牝、坂口)も参戦予定。師は「センスがいいですね。使ってもう一段階良くなると思いますし、左回りに変わる点も問題ありません。重賞でどんな走りをしてくれるか」と話した。 7月14日の小倉新馬戦(芝2000m)を逃げ切ったトップオンザヒル(牡、岡田)は菱田Jで札幌2歳S(31日・札幌、芝1800m)へ。大林助手は「勝ち切ってくれたのは良かったですが、物見をして外へモタれ、他馬に迷惑をかけてしまいました。今回はその点を踏まえて、札幌でスクーリングをしてから臨む予定です。時計がかかる芝は合うと思いますし、スムーズなレースができれば」と成長した走りを期待した。 7月28日の新潟未勝利戦(芝1400m)で逃げてレコード勝ちをしたアーリントンロウ(牡、松下)は小倉2歳Sを予定。師は「初戦は出遅れてモタモタしていましたが、1回使った効果でスタートが良くなって、ケイコも動けるようになっていました。スピードが豊富ですし、スプリント戦は向くと思います」と距離短縮で重賞勝ちを目指す。 僚馬ショウナンザナドゥ(牝)はアルテミスS(10月26日・東京、芝1600m)を予定。師は「先日、牧場へ見に行きましたが、リフレッシュしてとてもいい感じ。背が伸びて、10キロほど増えて馬体がボリュームアップしていました」と成長を実感。5馬身差で押し切った前走の勝ちっぷりからも能力は相当高く、重賞でも楽しみだ。 新馬-ひまわり賞を強い内容で連勝中の九州産馬ケイテンアイジン(牡、谷)は新潟2歳S(25日・新潟、芝1600m)へ。前走を振り返って、師は「流れが向いたとはいえ、1番人気の2着馬を2秒も上回る上がり3Fで差し切り、強い内容でした。永島Jも諦めずによく頑張ってくれたと思います」と人馬の頑張りを褒めたたえた。次走は一般馬相手のマイル戦になるが、「千二は少し忙しかったので、千六はいいと思います。あとは一般馬を相手にどこまで通用するかですね」とチャレンジ精神で挑む。(馬サブロー栗東支局・塩手)