「もずく」と「めかぶ」、「木綿」と「絹ごし」健康的にお得なのはどっち?食品選びの新基準「健康コスパ」を知ろう
お肉類は目的によって選ぶことが「健康コスパ」に
「豚肉、鶏肉、牛肉はいずれもたんぱく質摂取として優秀な食べ物です。ビタミンB1、鉄分、高たんぱく等、肉に関してはそれぞれ特性や食べる部位によっても異なるため、目的によって健康コスパも異なります」 ♦️鉄分豊富な牛肉は貧血防止にも 牛肉は鉄分の含有量が肉類の中で飛び抜けて多く、鉄分の不足がちな女性にとっては健康コスパが高いお肉といえます。輸入牛肉の肩ロースと豚肉の肩ロースの鉄分を比較すると、牛は1.2㎎、豚肉0.3㎎と、同じロース部位でも4倍ほどの差があります。鶏もも肉は0.6㎎で、鉄分に関しては牛の半分程度です。 「20代~30代の日本人女性の半分以上が隠れ貧血と言われているほど、女性にとって鉄分は不足しがちな栄養素ですので、意識的に牛肉を食生活に取り入れることもおすすめです」 ♦️豚肉は糖質代謝に働きかけるビタミンB1が豊富 肉類の中では比較的安価なため、食卓によく上がる豚肉。豚肉は糖質代謝に働きかけるビタミンのB1が肉類の中で最も多く含まれています。豚(もも肉/脂身付)100gあたりビタミンB1が0.9mgに対し、牛(もも/脂身付)は0.08㎎、鶏(もも/皮付き)は0.10㎎と、豚肉はビタミンB1が豊富です。 ビタミンB1は糖質を体内で燃やしエネルギーへ変えるために必要な栄養素であるため、ごはんやパンといった主食をよく食べる人、甘いもの好きの人には、豚肉は健康コスパが一番高いといえます。 ♦️高タンパク目的なら鶏肉はささみとむね肉を 鶏肉は低脂肪、高タンパクというイメージで知られており、筋肉作りやダイエットを目的にしている人、脂質を摂りたくない人向けには健康コスパが高いといえます。 「鶏肉はタンパク質が高いと思われていますが、実はタンパク質はどの肉もそんなに大差がありません。鶏肉ではささみ、むね肉でしたら100gあたりのタンパク質量は10gほど他の肉類より上がりますが、もも肉に関しては他の肉類とあまり変わらないため、高タンパクを目的とするなら、ささみとむね肉を選ぶようにしましょう」