ランニング時に心拍数を深読みしすぎてるかも?心拍数ゾーンにこだわりすぎないほうが良い理由
トレーニングの難易度や強度をチェックする方法の1つに心拍数ゾーンがあります。 心拍数ゾーンは1から5まであり、運動強度は心拍数ゾーン1が一番軽く、心拍数ゾーン5が最大となります。 心拍数ゾーン2(運動強度は「軽」)でのトレーニングの効果については、みなさんも良くご存知かもしれません。 では、ランニングやジムでの有酸素運動で心拍数がゾーン3(運動強度は「中」)に急上昇したらどうなるのでしょう。 驚くなかれ、心拍数ゾーン2のトレーニングの効果は失われず、心拍数ゾーン3でのトレーニングも、同等かそれ以上の効果が期待できるんです。 多くの人が心拍数ゾーン2のトレーニングを重要視する理由は、有酸素運動のベースをつくり、疲労をあまり伴わずにカロリーを消費できるから。 では、心拍数ゾーン3のトレーニングはどうでしょう。 有酸素運動のベースをつくり、さらに カロリーを消費し、通常は心拍数ゾーン2よりもほんの少し疲労が増えるだけ。 では、なぜ私たちは心拍数ゾーン3のトレーニングをもっと取り入れないのでしょうか?
心拍数の計測によってより厳密化
ランニングや有酸素運動を低強度で行なうことも高強度で行なうことも、それぞれ理由があります。 心拍計が普及する以前は「楽(イージー)」であるかどうかを自分で判断するか、自分のランニングのスピードとレースのときに出せる本気のスピードを比較して判断するしかありませんでした。 アスリートでない人には「トークテスト 」があり、ジョギング中に会話ができれば「楽(イージー)」で安定したペースだと判断されました。 しかし、Apple Watchのように心拍数がわかるウェアラブルが普及した今、具体的な数字が色分けされて見えるようになり、自分がゾーン2にいるのかゾーン3にいるのか一目でわかるようになりました。 予定している心拍数ゾーンから外れるぐらい心拍数が上がるのはご法度なのです。 とは言え、実際には153拍/分でも152拍/分と劇的に違う運動をしているわけではありません。 おそらく145拍/分と155拍/分であっても、会話ができる程度の努力レベルである限り、大差はないでしょう。