【新日本】木谷オーナー 東京ドーム2連戦を総括「来年の1・4は4万人以上入れたい。最低限のノルマ」
新日本プロレスの木谷高明オーナー(64)が、4日、5日の東京ドーム2連戦を総括した。 2022年以来となった東京ドーム2連戦。今年の5日大会が米AEWらとの合同興行となり、セミがケニー・オメガ対ゲイブ・キッド、メインがザック・セイバーJr.対リコシェと外国人選手同士のシングルマッチとなった。木谷オーナーは「やはり日本人のメインイベンターが…今は群雄割拠の状態で誰が出てくるのかっていうところで、そこは課題に残ったと思うんですけど。興行としては『終わりよければすべてよし』だったかなと」と振り返った。 動員は4日大会が2万4107人で昨年の2万7422人から減少。5日大会は1万6300人と、決して満足のいく数字とはならなかった。「来年の1・4は1日で4万人以上入れたいですよね。最低限のノルマじゃないですかね。棚橋(弘至)選手の引退試合以外にもいろいろ(カードを)揃えたいですよね。1年間かけて」と来年の目標を掲げると同時に「スポーツ界だと、バスケットとかバレーとかすごく頑張ってるじゃないですか。そういうところにプロレス今、負けてると思うんですよね。海外からのお客さんもちゃんと誘致できていない面も含めいろいろ課題は残ったんですけど、これも新しい次のステージに向かうための成長痛ということで僕は納得してます」と現状を分析した。 また、AEWとの合同興行に関しては「もしかしたら1・4で離したところでやった方がいいかもしれないですね。今回の反省点としては合同興行の色も出せなかったし、対抗戦の色も出せなかったし、中途半端に終わってしまったのかなと。そこは反省ですよね」とも口にした。 リング上ではAEWとDDT所属のKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)が新日本とも契約を結び、3団体所属選手となった。「まずは1年(契約)だと思いますけど、AEWって試合数少ないんですよね。彼の意思で新日本メインでやりたいと思えば、実質的にはそうなる可能性もあるし。行ったり来たりでいいんじゃないですかね。そういう選手も結構いますから」と、さまざまな可能性を提示した。 「今は最後の成長痛みたいなところにいますよ。これからもっと新しい景色が見られるんじゃないかなと。若手の抜てきは成果が出てきていると思います」と団体の成長に期待を寄せる木谷オーナーは、人材発掘面にも言及。「ここ数年間ずっとプロレスが好きな人が入門してくるのを待つというスタイルだったじゃないですか。ちょっとはスカウトに動くのも必要なのかなと。他のアスリート、場合によってはタレントというのもあるかもしれないですけど。世間に広げるためのそういった努力をするべきじゃないのという空気は感じますね」と語っていた。
東スポWEB