【新NISAシミュレーション】30歳代から「30年間」毎月「5万円」つみたて投資したら資産はいくらになる?利回り複数パターンで試算
30年間5万円を積み立てたらいくらになる?利回り別シミュレーション
次に、例えば30歳代から現役引退までの30年間の期間で、毎月5万円を積立投資した場合のシミュレーションをしてみましょう。 ●前提条件 投資期間:30年間 投資金額:毎月5万円 元本:5万円×12ヶ月×30年=1800万円 利回り:下記3パターン ・ケース1:3% ・ケース2:7% ・ケース3:0.04% ●ケース1:利回り3% まずは、長期・分散・積立投資をした安定的な投資先を選択した際の利回りを想定した、3%でシミュレーションを行います。 利回り3%の場合、30年後には2914万円となり、元本1800万円に対して投資利益の合計は1114万円です。 ●ケース2:利回り7% 次に、利回り7%の想定での検討をします。 30歳代など早くから投資を始めて、一定額は余裕がある場合には、ある程度のリスクをとって大きな利回りを目指す商品をつみたて投資の投資先とすることも、検討する余地があります。 そのため2つ目は、ややハイリスクな商品を選択した場合の想定として、利回りが7%となった場合を見ていきます。 利回り7%では、30年後には6100万円になり、投資利益の合計は4300万円です。 ●ケース3:利回り0.04% 最後に、定期預金の保有を想定した0.04%の利回りでのシミュレーションです。 定期預金の利率も景気などに合わせて変動するものですが、今回は金融庁が試算した利回りの年平均である0.04%で検討します。 利回り0.04%の場合、30年後には1811万円となり、投資利益の合計は11万円です。
30歳代からの投資で重要となるポイント
シミュレーション結果を踏まえながら、30歳代からの投資のポイントを紹介していきます。 ●ポートフォリオの作成 30歳代から資産運用を始める場合、全てを安定的な投資先ではなく、多少のリスクも取り入れて投資先を選定することで、資産を大きく増やす可能性が上がります。 株式・債券・投資信託など、自分の資産の組み合わせを「ポートフォリオ」と呼びます。 比較的リスクの少ない債券や投資信託のインデックスファンドの割合、リスクとリターンが大きい株式や投資信託のアクティブファンドの割合を考えて投資をすることが重要です。 リスクが大きい投資は元本割れをする可能性も高いことを考え、投資分がなくなってしまっても他の資産でカバーができる程度の割合で設定することが望ましいです。 投資を開始してからも、その後の自身の収入に合わせてポートフォリオを考え、常に無理のない範囲で投資を続けていくことが重要です。 ●長期投資 早い段階から積立をする大きなメリットが、長期間の投資計画を立てられることです。特に積立・長期・分散投資は一般的に長期間保有するほどリスクが下がる傾向にあります。 そのため、投資は「まだ早い」と思わずに、まずは始めてみることも重要です。長期間の積立を行うことで、リスクを下げて複利効果を最大限に活用した資産運用をすることが可能です。 ●手数料の安い商品を選ぶ 長期的に資産運用をする場合、保有期間にかかってくる手数料は最終的に大きな差になることがあります。 特に安定した資産運用を考える場合には、利回りに大きな差が出にくいため、手数料によって金額に差が出ることもあります。 NISAでインデックスファンドを積み立てる際は、保有期間中に発生する信託報酬について、できるだけ低い商品を選ぶことも重要となります。