イングランド代表の“9番”はケインでいいのか?話題の議論に現地記者「議論は加速するだろうが…」
イングランド代表FWハリー・ケインについて、有力メディア『The Athletic』が分析している。 イングランド代表 メンバーリスト・最新招集選手 2015年にイングランド代表デビューを果たして以降、102試合で同国歴代最多得点記録となる68ゴールを記録してきたケイン。3度のEUROや2度のワールドカップで主力を務め、2017年からはキャプテンとしてチームを牽引してきた。 そんな31歳FWはこれまでイングランド代表の最前線に君臨し続けてきたが、現地では様々な声が上がっている。ジュード・ベリンガムやフィル・フォーデンらとの関係性、オリー・ワトキンス(アストン・ヴィラ)ら違うタイプのストライカーの出現、そして来年1月からトーマス・トゥヘル監督が指揮を執ることもあり、“スリー・ライオンズ”のストライカーポジションについて議論が白熱している。 そして『The Athletic』のジャック・ピット=ブルック記者は、17日のUEFAネーションズリーグ・アイルランド戦(5-0)のケインを分析。PKから先制点を決めたエースについて、「ハリー・ケインのニ面性」と題して以下のように分析した。 「前半はケインを中心とすることで生じる問題が、後半は彼の大きな長所が明らかとなった。特にPK獲得のシーンでは左深い位置へ流れ、ベリンガムに対して天才的なパスを通している。これは他のセンターフォワードどころか、他のほとんどの選手が出せないパスである」 「だが、ケインについては常に議論されてきた。カーズリー暫定監督がギリシャ戦(3-0)で先発を外したことで、その議論は加速するだろう。さらにトゥヘルの到着により、彼の役割について多くの疑問が生まれるはずだ。彼自身がゴール奪うことに価値があるのか、それとも周りとの関係を考えよりスピードのあるストライカーの方が理にかなっているのか」 「それでも今日示したように、ケインには他の誰にもできないことがある。イングランド代表で最もクリエイティブであり、最高のゴールスコアラーであることは疑いようがない」