ダブレット井野が振り返る、アシックスとのコラボレーション
「モノ作りが好きな人たちが集まってのアシックス」ダブレット 井野将之
⎯⎯ 「アシックス」との初コラボのきっかけは? 井野将之(以下、井野):久しぶりに「アシックス」のスニーカーを履いた際、その履き心地がたまらなかったのですが、そのタイミングで人伝てにご縁がありスタートしました。 ⎯⎯ 「ダブレット」2024-25年秋冬コレクションのランウェイで登場した「ゲルカヤノ 20(GEL-KAYANO 20)」の着想源を教えてください。 井野:靴箱から靴箱柄の靴が出てくる、というアイデアがベースです。「ゲルカヤノ 20」は構成するパーツが多く、そこに複合的なグラフィックを入れていくイメージでデザインしました。発表時のリアクションはとても良く、流石の「アシックス」さんです。 ⎯⎯ スニーカーを手掛けるプロセスと、服をデザインするプロセスに違いはありましたか? 井野:スニーカーと服だけでなく、家具でも、インスタレーションでも、アイデアを形にするモノ作りの考え方は、どれも全く同じですね。 ⎯⎯ 今回のパリでのポップアップを記念して、20足限定のスニーカー「ゲルニンバス 10.1(GEL-NIMBUS 10.1)」を発売されていましたが、製作背景を教えていただけますか? 井野:コラボスニーカーに近い見え方を模索した結果、もともと多色・多素材使いである「ゲルニンバス 10.1」を単色で見せることにしたんです。その処理を、フロッキー加工を施すことで表現しています。 ⎯⎯ 最後に、コラボ前後で「アシックス」の印象は変わりましたか? 井野:モノ作りが好きな人たちが集まっての「アシックス」なんだ、と再認識しましたね。熱い気持ちを持った人ばかりで、一緒にスニーカーを作っていく過程はとても刺激的で楽しかったです。 Riku Ogawa エディター&ライター WWDとHYPEBEAST出身でプレミアリーグのアーセナルを応援する、食道楽のエディター&ライター。お仕事のご連絡は各種SNSのDMまで。