三段目の炎鵬「眠っていたものが覚めてきた」土つかず6連勝、18歳の有望株を寄り切る
<大相撲九州場所>◇11日目◇20日◇福岡国際センター 元幕内の人気力士、西三段目56枚目の炎鵬(30=伊勢ケ浜)が土つかずの6連勝とした。同じく無敗だった野田(藤島)を寄り切った。 この日の相手は昨年の世界ジュニア選手権無差別級で優勝した18歳の有望株。年齢的にはひとまわり下の相手だったが「番付は一緒。こっちが挑戦するつもりでいった」。右からの下手投げを打って相手の体勢を崩し、一気に前へ。自分より身長が18センチ大きい185センチの相手を寄り切った。 無敗をキープして残り1番。「九州場所では優勝したことがない。ここまで来たら、インタビュールームに行ってみたい気持ちもある」ときっぱり。7戦全勝力士が複数いれば、大勢の観客が見つめる千秋楽で決定戦となる。「まずは7番勝つこと」としたうえで、「そういうイメージもわきつつある。眠っていたものが覚めてきたという感じですね」と力強く話した。【奥岡幹浩】