運送業に就くなら「大型免許持ち」の方が年収面で有利ですか?高卒で働きたいのですが、免許取得に悩んでいます…。
運送業にはさまざまな種類の業種があり、多くの場合は中型免許や大型免許といった資格が必要です。取得している資格によって担当できる業務内容に違いがあり、中でも大型免許は収入アップにつながるといわれていることから運送業関連の資格のなかでも人気があります。 今回は運送業界における大型免許と年収の関係について解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
大型免許持ちは年収が高い傾向にある
厚生労働省の発表によると、令和3年度における大型トラック運転者の年間収入は約463万円でした。これは大型トラックドライバーの全労働者の平均を取ったものであるため、入社直後や勤続年数が短い場合はもっと低いことが予想されます。収入は所属企業の規模・勤続年数・経験・運転スキルによって異なるため、あくまで目安と捉えておきましょう。 なお、全産業の平均年収は489万円といわれています。大型トラックドライバーの平均年収は総合平均よりも若干低いですが、近い賃金をもらえていることが分かります。 ■中型免許取得者と比較 大型トラック運転者の年間収入が約463万円なのに対し、中型トラックドライバーの年間収入は431万円という結果がでています。中型と大型の免許の違いでおよそ30万円も差が生じているため、大型トラックドライバーを目指した方が収入面では有利といえるでしょう。 また、同資料をもとにトラック運転者の年間労働時間を比較すると、大型トラック運転者が2544時間なのに対し、中・小型トラック運転手の労働時間は2484時間とさほど差はありません。以上の通り、大型免許を保有すると収入アップにつながるものの、勤務時間では中型免許とそれほど差がないことが分かります。 ■会社によっては資格手当や乗務手当の支給がある 大型運転免許や中型運転免許といった運送業に必要な資格を取得していると、会社によっては資格手当や業務手当が支給されます。金額は企業によって異なりますが、資格を持っているだけで毎月の給与にプラスされるため、取っておいて損はないでしょう。