「またこんなに散らかして!」片付けのプロに聞いた、“片付けできない子”を激変させるために親が今すぐできること
4.片付けの必要性を感じさせる
ある日いきなり「今日からおもちゃを整理します。いらないおもちゃは捨てましょう」と言われたら、お子さんからしたら何だか嫌ですよね。 お子さんと一緒に片づけをするときは、なぜ片づけをこれから始めていくのかを説明して、納得してもらわなければ子どもは動きません。 「なぜおもちゃを減らして片づけなければいけないのか」ということを、わかっていないお子さんもいます。 「片づけなくてもいい」と本人が思っているうちは、こちら側が片づけさせようとしても動きません。 なのでお子さんが不便に思っていることや、困っているところについて「こうしたら片づけで解決できる」という提案をして、片づけの必要性を感じさせましょう。 なんとなくでも「片づけたら自分にいいことがある」「家族にメリットがある」ということを感じさせることができると動いてくれる確率が高くなります。 「ママは今、片づけを頑張っていてこういうお部屋にしたいな」 というご自身の想いを伝えたり 「○○くん/ちゃんは、どんなお部屋だったら嬉しい?」 「片づいたお部屋だとママはニコニコでいられるな」 という会話をしてみてください。 捨てる部のママの中にはお子さんに納得してもらうために、 ・長男に捨て活していることを説明し、ママもおうちをきれいにして、使いやすいようにするために頑張っていると理解してもらう。 ・小学校に向けて、リビングに学用品を置くスペースを作りたいから、絵本を整理しようと伝える。 という導入を入れたことで、本人が拒否せず納得して取り組むことができたようです。 【捨てる部部員のアウトプットより】 なかなか話す時間を取ることも難しいかもしれないのですが、食事中や入浴中に話題にするなど、少しでも片づけの導入を入れましょう。
5.捨て活をする
(1)全部出す 最初に決めたハードルの低いおもちゃからやっていきます。 今日やると決めたモノを全て出します。 お子さんは飽きやすいので、狭い範囲でやっていくことを推奨します。 (2)分ける お子さんと分ける基準を設けてください。 「いる」「いらない」だと手が止まる子が多いので、お子さんが分けやすいワードを見つけてください。 捨てる部では、「大好き」「ふつう」「あまり好きじゃない」の分け方でやっている人が多かったです。 下の写真のように紙に書いて分けていくと、視覚的に分かりやすくおすすめです。 (3)分けたものをどうするのかを一緒に考える 「大好き」に分けたモノはどうするかをお子さんと一緒に決めてください。 「大好きなものだから毎日使えるように引き出しにしまっておこうか」 「ふつうのおもちゃはたまに使えるように別の場所に置いておく?」 「あまり好きじゃないおもちゃは他の子に使ってもらう?」 と、ここはお子さんの意見を聞きつつ、親から色々な選択肢を提案して誘導しましょう。 捨てる部で実際にやってみた感想をご紹介します。【捨てる部部員のアウトプットより】 ・サヨナラするモノ、家に残すモノ、児童館に持って行くモノ、で分けました。 児童館に持って行くおもちゃは、壊れていない、捨てるには悲しいと感じていたモノを基準にしました。 次男は、基本全部大好きなのですが、児童館に持って行くこと、捨てることは理解しているみたいでした。 ・仕分ける基準を、「1階に置く」と「2階に保管する」の2つに変更することを娘に提案しました。 また、このままだと2階の部屋にモノが溢れてしまうので、期限は子ども部屋を作ることを見越して、娘の就学・再来年の春までにしてみないか?と伝えました。 娘と決めるというのはなかなか難しいですが、ひとまずこの方針でやってみます。 そして子どもと一緒に捨て活をするとき、親がやってはいけないことがあります。 次回はそのお話をします。
【Profile】ありママ(@arima1987_home)
7歳、5歳姉妹のママ。大学卒業後、東京都内の中学校教師を4年、地方の中学校教師として8年間の計12年間勤務。 出産後、子育てでモノが増え、一気に汚部屋の住人に。育休明け仕事復帰をしたが、モノの多さとタスクの多さに疲れ果てて、捨て活を開始。片付ける過程や片付けて気づいたことをインスタで発信、2023年退職し、フリーランスに。整理収納アドバイザー1級、クリンネスト1級取得。
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