十両・北の若が恩人にささぐ白星 北の富士さんにスカウトされ角界入り「孫のようにかわいがってもらった」
◆大相撲 ▽九州場所12日目(21日・福岡国際センター) 東十両筆頭・北の若(八角)が、20日に死去が明らかになった第52代横綱で、人気解説者でもあった北の富士勝昭さんにささげる白星を挙げた。 強豪・埼玉栄高で高校横綱を含む全国5冠に輝き、2019年春場所で初土俵を踏んだ。北の富士さんには、中学時代に声をかけられ、八角部屋入門に至った経緯がある。角界に導いてくれた恩人から、しこ名に「北の」の2文字を受け継いだ。最近は療養のため直接会う機会には恵まれなかったというが、「孫のようにかわいがってもらいました。プロ入り前から(故郷の山形に)足を運んでいただきました」と感謝。「私生活まで着物の着方などがかっこよくて、横綱なんだな、と心の底から思った人でした」と生前の北の富士さんの姿に思いをはせた。 これで7勝目。勝ち越せば来場所の幕内復帰は決定的となる。「恥ずかしくない相撲を取らないといけない。見せていかないといけないし、頑張っているところを見せたいですね」と活躍を誓っていた。
報知新聞社