コロナ分科会後に尾身会長と西村担当相らが会見(全文3完)感染防止策を徹底すれば事業継続と両立できる
政府として定義をしたわけではない
ですので、人によって呼び方が、今回は第2波という方もおられれば、第3波と呼ばれる方もおられますし、何か、政府として定義をしたわけではありません。ただ、便宜上、分かりやすく説明するために鈴木基先生や西浦先生が第1波、第2波というふうに表現されて、理解がしやすいようにということで、そういった説明の仕方をされているんだというふうに私は理解をしておりますし、専門家の尾身先生、脇田先生に聞いていただいても、あるいは補足というか、専門家の見解も聞いていただいたらと思いますが、何か専門家の皆さまからも今回を第2波と呼ぶという、そういったことも何か提言があったとか、何か整理がされたというふうには聞いておりませんので、まずはそういう理解をいたしております。必要なら尾身先生、またお話しいただき、脇田先生、お話しいただければと思います。 AIシミュレーションについてはご指摘のように、できるだけ国民の皆さんに理解をしていただきながら感染、飛沫がどう飛ぶのかとか、あるいはどういうふうにやればこれが防止できるのかということを、できるだけスーパーコンピューター「富岳」の画像も使いながら、ぜひ説明をできればと思いますし、そのことが、そうか、こういうふうにすれば感染を防止できるんだという、安心につながるようにそういった説明ができればと思いますし、西浦先生のSIRモデルも、われわれは頼りにしてここまでやってきておりますが、それ以外のモデルで考えたらどうなるのかということも、できるだけ分かりやすくご説明ができるようにしたいと思いますし、全体取りまとめ、あるいは研究に当たっている専門の先生方もおられますので、ご指摘のようにそういった先生方からも分かりやすく説明していただけるように、できる限り、そういう対応を取りたいというふうに思います。 司会:尾身会長、脇田には、何か追加はございますでしょうか。
正確な定義が共通認識としてあるわけではない
脇田:では、私のほうから少しご説明させていただきます。今、大臣のほうからもご説明がありましたように、ウイルスのほうから見れば、最初に武漢由来の株が来て、そのあと欧州から帰国されたヨーロッパ由来の株が来たということで、われわれ、当初はそこを第1波、第2波と呼んでいたということがあります。今回の感染拡大は、東京の一部の地域で、これは、もともとはヨーロッパの株なんですけども、そこで一部の地域で継続されていたといいますか、欧州由来の株が東京由来で広まったということですので、ウイルスの株、株といいますか由来からいえば1波、2波、3波というようなことになりますけども、やはり今回の比較というのは、前回の緊急事態宣言下のときと、それから今回の拡大の比較をしようということで、波を見れば大きな1波、2波ということですので、便宜的に1波、2波という言い方をしています。ただ、大臣も言われたように、正確な定義が、共通の認識としてあるわけではないので、そこはかなり使い分けているというのが現状になります。 司会:それでは質疑に戻ります。それでは朝日新聞さん。