「子どもに対して“待て”ができる大人でありたい」はなわが3人の子どもを怒らない理由
5月5日は「こどもの日」。お笑い芸人のはなわさんは、3人の兄弟を育てる父親であり、登録者48.9万人のYouTubeチャンネル「はなわチャンネル」やテレビ番組などでたびたび家族の様子を紹介している。売れない時期やブレイク中の多忙な中でも「周りの人のおかげで楽しく子育てできた」と語るはなわさん。子育てのポリシーとして「子どもを怒らないようにしている」という理由や、子どもの向き不向きの見極め方など、はなわ流の子育てについて聞いた。(聞き手:荻上チキ/TBSラジオ/Yahoo!ニュース Voice)
子どもに何か言いたいときは、ひと晩寝かせてクールダウン
――子育てをする中で、パートナーとの間で「こういう方針だけは守ろう」とか「これだけはしないようにしよう」などといった決めごとはあるのでしょうか。 はなわ: あんまりそういうものはないですね。唯一、自分で決めているのは放任主義というか、自立させるということですね。 子どもを見ていると、ときどき「そこ違うだろう」とか「それは無いだろう」って思って、ちょっと言いたくなることもあります。でもそんな時は「1回冷静に判断しよう、クールダウンしよう」って、グッとこらえています。あえて失敗させたり、経験させたりして自分で気づかせたい。だから、なるだけ言わないよう、怒らないようにしているんです。何かあっても、子どもに対して「待て」ができる大人であるっていうのは大事かなと思います。 それに、子どもたちは柔道をやっていて稽古で厳しくされているので、僕よりも師範の皆様に教育してもらってるっていうのもありますね。 ――グッとこらえて言わないようにしているのには、何か理由があるのでしょうか。 はなわ: うちの親がそういう親だったんです。俺、親に怒られたことないんです。子どもにあまり何も言わないというところは、父親に学んだというか真似なのかもしれないです。芸人になりたいって言ったときも何も言われなかった。皆さんご存じだと思いますけど、僕の弟も『ナイツ』というお笑いコンビで芸人をしています。その弟も父から何も言われなかったらしいんですよ。今から考えると、それが良かったと思うんですね。何か言われたら僕らは芸人になってなかったですよ。でも、親からしたら、きつかったと思いますよね。自分のこととして考えたら、子どもが2人も芸人になるなんて言い出したら嫌ですもん。やっぱり安定した職業についてほしいなと思っちゃいますよね。