宇宙非核決議案を採択 日米提出、ロシアは反発 国連総会委
【ニューヨーク時事】国連総会第1委員会(軍縮)は8日、宇宙空間に核兵器や大量破壊兵器を配備しないよう各国に求める決議案を160カ国の賛成多数で採択した。 ロシアが人工衛星破壊を目的とした核兵器を開発中と指摘される中、日米とアルゼンチンが決議案を共同提出した。 採決ではロシア、北朝鮮、イラン、シリアが反対。中国やベラルーシなど6カ国が棄権した。年内にも総会本会議で正式に採択される見通し。 決議案は宇宙空間の平和利用を定めた1967年発効の宇宙条約を支持する内容。地球周回軌道への配備を想定した核兵器の開発を控えるよう求めた。 ロシアは決議案に反発し、独自の修正案を提出した。しかし反対が賛成を上回り、採択には至らなかった。