一人暮らしなのでお風呂はためず「シャワー」のみで済ませています。近くの銭湯に行った方が安いのでしょうか?
日々生じる光熱費を少しでも削減しようと、お風呂ではなくシャワー中心という方もいるのではないでしょうか。 一方、銭湯ならば光熱費やシャンプー代が抑えられる可能性があります。近場にあれば交通費もかからないため、どちらが安いかの判断は難しいところです。 そこで本記事では、自宅のシャワーを使う場合と、銭湯を利用する場合の月額を比較します。光熱費の計算方法もご紹介するため、節約に悩んでいる方はぜひご覧ください。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
シャワーにかかる費用
シャワーに関連する主な光熱費は、水道代とガス代です。また、ボディーソープやシャンプーなどを銭湯に持ち込まない方にとっては、これらもシャワーの費用に分類されるでしょう。 この章では、シャワーの費用を「水道代」「ガス代」「ボディーソープ代・シャンプー代」の3項目から分析し、総額の目安を算出します。 ■水道代 水道代は以下の式から計算します。 ・シャワー1回あたりの時間×1分間あたりの水の使用量(リットル/分)×水道料金の単価(円/リットル) 「シャワー1回あたりの時間」は11~19分が一般的なようです。また、東京水道局によると、シャワーを3分間流し続けた際の水の使用量は約36リットルが目安となっています。したがって、「1分間あたりの水の使用料」は約12リットルとします。 「水道料金の単価」は、東京水道局にならい、0.24円として算出します。 以上を代入すると、1日あたりの水道代の目安は約32~55円となります。1ヶ月を30日とすれば、月額は約960~1650円です。 ■ガス代 ガス代の計算には次の式を使用します。 ・水量×水の上昇温度÷(ガスの発熱量×給湯器の熱効率)×ガス単価(円/立方メートル) 代入する数値は以下の通りです。 ●水量:132~228リットル ●水の上昇温度:20度 ●ガスの発熱量:1万750キロカロリー/立方メートル ●給油機の熱効率:80% ●ガス単価:145.31円/立方メートル 以上を計算すると、都市ガス代は1日あたり約45~77円、月額で約1350~2310円です。 なお、契約しているガス会社によって発熱量や単価が異なります。上記の金額を上回る可能性もあるため、ご注意ください。 ■ボディーソープ代・シャンプー代 総務省の「小売物価統計調査(動向編)」によると、340ミリリットル入りボディーソープの年平均価格は、東京都区部で264円です。また、ボディーソープ代の目安は、1回あたり10ミリリットルとされます。月額にすると、約233円です。 一方、340ミリリットル入りシャンプーの東京都区部の年平均価格は、322円です。シャンプー1回あたりの適量は、髪の長さによっても異なりますが、6ミリリットルが目安とされます。毎日洗うとすれば、月額は約170円です。 ■総額 水道、ガス、ボディーソープ、シャンプーの月額の目安をまとめると、表1になります。合計金額は約2713~4363円です。 表1