contact Gonzoの新作公演は、観客との「感覚共有」に挑む。3月1日からヒルサイドプラザで開催
デバイスを通して、見るだけではなく痛みを感じるパフォーマンス
肉体の衝突とそこから起こる反応を軸に即興的なパフォーマンスや映像、写真作品を制作してきたcontact Gonzo。「皮膚/スキン」をテーマに、その仕組みを多角的に探求する新作パフォーマンス公演「my binta, your binta // lol ~ roars from the skinland ~」を3月1日(金)~3月3日(日)に、ヒルサイドプラザにおいて開催する。 本公演は、アートとデジタルテクノロジーを通じて人々の創造性を社会に発揮するための活動拠点シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]の2023年度フェローであるcontact Gonzoが、リサーチを経て、皮膚が「外からの情報を微細に受け取る感覚器官」であり「情報を自ら発信するインターフェース」であることに着目したもの。 contact Gonzoがパフォーマンスで感じる痛みや衝撃の感覚を「観る」だけでなく、鑑賞者も皮膚を通じて非接触的に「体感」し、感覚を「共有する」ことに挑む。 今回新たにcontact Gonzoは、人との接触や速度・圧などの情報を電気信号に変化するデバイスを開発。デバイスによって、パフォーマンスでcontact Gonzoの皮膚から感じる肉体的体験や感覚を電気信号に変化させ、会場に設置された8台の巨大なウーファー(重低音スピーカー)で音圧として超増幅して拡散することで、鑑賞者のフィジカルな感覚に全身で訴えかける。 関連企画として、「皮膚/スキン」を通して身体のメカニズムと動きのプロセスを考えるワークショップや、2010 年に「プリ・アルスエレクトロニカ」ハイブリッドアート部門大賞を受賞した身体を拡張するアーティスト、ステラークとの対談も開催。contact Gonzoの「感覚共有」をビリビリと全身で体感してほしい。
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