単勝の最高額は前年超の「3万3,770円」、3連単は866万円 2024年中央競馬の高額配当ランキング
3連複&3連単トップ3 最高配当は3連複「152万5,190円」、3連単「866万5,130円」
1位 1月20日 152万5,190円(中山・1勝クラス・ダ1800m) 2位 8月25日 90万7,740円(新潟・未勝利戦・ダ1800m) 3位 2月3日 77万5,800円(京都・未勝利戦・芝1600m) 152万円という高配当となった一戦を制したのは、ノボジャック産駒のジャックパール。2022年に10番人気1着、2023年にも13番人気3着と大穴をあけてきた同馬が、昨年も10番人気で激走した。 鞍上はデビュー2年目の小林勝太騎手。1年目に12勝をあげると、2年目の2024年は25勝をあげるブレイクを果たした。特に伏兵に騎乗した際の度胸は一級品で、二桁人気馬で5勝を記録している。 ただし、同騎手は美浦トレセン調整ルーム内で通信機器(スマートフォン)の使用があったため、昨年10月8日から今年10月7日まで、12か月の騎乗停止処分となっている。復帰後、改めての活躍に期待したい。 条件戦が上位を占めたなか、4位にはリステッド競走の信越Sが入っている。1着は5番人気レイベリングも、2着に15番人気シュバルツカイザー、3着に13番人気キタウイングが食い込んで67万8,380円の高配当となった。 こちらも9番人気や8番人気での勝利経験に加え12番人気2着もあるシュバルツカイザー、2023年のフェアリーSを11番人気で制したキタウイングといった人気薄での激走経験のある馬が上位に食い込んでいる。 高額配当ランキングもいよいよフィナーレ。最後を飾るのは3連単だ。 1位 8月25日 866万5,130円(新潟・未勝利戦・ダ1800m) 2位 12月7日 767万6,210円(京都・未勝利戦・ダ1200m) 3位 1月20日 710万3,680円(中山・1勝クラス・ダ1800m) 堂々の1位は8月の新潟未勝利戦。1着12番人気ウヌボレヤサン、2着13番人気バウンドトゥウィン、3着7番人気タキザクラという決着で、3連単866万5,130円の高配当が飛び出した。 勝ち馬の鞍上は藤田菜七子騎手。昨年10月に電撃引退した同騎手にとっての最後の勝利だった。あまりにも突然の出来事に大きな戸惑いや悲しみが広がったが、彼女の背中を見て成長してきた女性騎手たちが活躍してくれることだろう。 同レースで2着に食い込んだ13番人気馬の鞍上は大江原比呂騎手。今年が彼女たちにとって飛躍の一年となることを期待したい。 ライタープロフィール 緒方きしん 競馬ライター。1990年生まれ、札幌育ち。家族の影響で、物心つく前から毎週末の競馬を楽しみに過ごす日々を送る。2016年に新しい競馬のWEBメディア「ウマフリ」を設立し、馬券だけではない競馬の楽しみ方をサイトで提案している。好きな馬はレオダーバン、スペシャルウィーク、エアグルーヴ、ダイワスカーレット。
緒方きしん