元ワラビーズのジェームズ・オコナーがクルセイダーズに加入。若手とSOのポジションを争う。
元ワラビーズのスターBK、ジェームズ・オコナーがニュージーランド・クライストチャーチを本拠地とするスーパーラグビー(SR)クラブ、クルセイダーズに入団する。10月4日にクラブが発表した。 オーストラリア・クインズランド州出身で現在34歳のオコナーは、メインポジションのSO以外にもCTB、WTB、FBでのプレーができるユーティリティBKだ。2008年にウェスタン・フォースに加入し史上最年少でスーパーラグビーデビューを果たし、同年にセブンズオーストラリア代表、ワラビーズにも選出され輝かしいキャリアをスタートさせていた。W杯は2011年、2019年の2大会に出場。2021年までにテストマッチで64キャップを獲得している。 クラブレベルでは数多くのチームを渡り歩いており、これまでフォース、レベルズ、ロンドン・アイリッシュ<ENG>、レッズ、トゥーロン<FRA>、セール・シャークス<ENG>、レッズでプレーしてきた。17年に渡るプロフェッショナルキャリアの途中で飲酒・薬物トラブルを抱えながら、SRでのキャップを127まで積み重ねている。9月12日、再入団後に5季在籍したレッズからの退団を発表し、“海外”への移籍を目指すと表明していた。 クルセイダーズは24歳のリヴェズ・ライハナ、21歳のタハ・ケマラと共にSOのポジションを競わせる考えのようだ。オコナー本人は「2025シーズンにクルセイダーズに加入できることに興奮しています。新しい環境で自分自身の力を試したいです」とコメントしている。 ロブ・ペニーHCはオコナーを「ワールドクラスであり野心的なアスリート」と評価。「テストマッチや海外のクラブでプレーしてきたジェームズが、17シーズンに渡って培ったものを、私たちの環境にもたらすことを楽しみにしているよ。競争力と野心を持つジェームズが入団することで、毎週『10番』ジャージーの争奪戦が起きるだろう」と語った。 SR史上最多の12回の優勝記録を持つ名門ながら、昨季は12チーム中9位に沈んだクルセイダーズ。ワラビーズのスターを迎え入れた2025シーズンの巻き返しはなるか。クラブは来年2月14日のSRパシフィック開幕戦でホームでハリケーンズと対戦する。