増田陸、日本初防衛戦へ「バッチリ好調」前日計量クリア 堤聖也の世界奪取に触発「一度対戦した相手が…自分も早くそこにたどり着きたい」
ボクシング日本バンタム級タイトル戦(2日、東京・後楽園ホール)の前日計量が1日、東京都内で行われ王者・増田陸(27)=帝拳=と同級8位・宇津見義広(40)=ワタナベ=がともに53・4キロでクリアした。増田は5勝すべてがKO勝ち(1敗)で、WBA8位など主要4団体すべてで世界ランクに入るホープだ。 「バッチリ好調です。フィジカルも、技術も、体のバランスもレベルが上がっている。それを試合で出し切りたいと思います」 10月13日には、東京・有明アリーナで堤聖也(角海老宝石)が井上拓真(大橋)に競り勝ちWBA同級王座を獲得した試合を会場で観戦した。昨年8月、プロデビューからわずか4戦で日本タイトル戦として対戦し、小差判定で敗れた相手だ。 「堤さんの気持ちの強さや、ボクシングスタイルが確立されているということを感じながら見ていました。一度対戦した選手が世界に立って、自分も早くそこにたどり着きたいと思いました」と、増田。同興行のWBC同級王者・中谷潤人(M・T)のKO防衛と同門の那須川天心のWBOアジアパシフィック同級王座奪取、岩田翔吉のWBOライトフライ級王座獲得も観戦し「たくさん勉強させてもらいました」と目を輝かせた。 対する宇津見は17勝(10KO)11敗6分けで今回が初の日本王座挑戦。7月には、同門の前王者・富施郁哉が増田の右フック一撃でKOされた場面を目の当たりにした。「ワタナベジムがみんな戦慄(せんりつ)したというか。『どうすんのあれ……』みたいな感じになって。対戦が決まったときも、今までと質の違う緊張を感じました。でも、だからこそ覚悟ができた。それは明日の試合内容に出ると思います」と、決意を見せていた。
中日スポーツ