年収600万円・33歳サラリーマン…日本年金機構から届いた「紫色の圧着ハガキ」をペリッ。中身を確認して感じた恐怖
日本国内に住んでいる20歳以上60歳未満で、厚生年金保険に加入していなければ、すべて国民年金の第1号被保険者または第3号被保険者。第1号被保険者は自身で保険料を納付しなければなりません。納付していないと、恐ろしいしっぺ返しが……。 ▶【ランキング】都道府県「国民年金保険料納付率」…トップは「島根」ワーストは「沖縄」
放置していた「紫色のハガキ」…宛先は日本年金機構
ひと昔前は、“お知らせ”はたいてい郵便物で来たもの。しかし昨今は、メールやLINEなどが中心で、郵便物で来ることはほとんどなし。新聞もネットでみるという人も多く、「ポストを開けてチェックしたのなんて……はて、いつくらい前のことだろう」という人も多いのではないでしょうか。さらに、ポストに入っているのはチラシばかりというのがお決まりのパターンのため、「ポストに入りきらなくなったら、まとめてゴミ箱へ直行」という人も。 しかし、ときに重要なお知らせが入っている場合もあるので、まとめてポイッはやはり危険。それを身に染みてわかったというのが、都内で働く石井翔太さん(仮名・33歳)。石井さんが住むのは、5階建てマンションの1DK。オートロックのため、郵便物は1階のポストに。1週間ほどで放置しているとポストがいっぱいになるので、近所迷惑を考えて、1週間に1度はポストを開けて、さらっと中身を確認したあとは、近くにあるゴミ箱にポイッ、というのが習慣だったといいます。 ある日、同じようにポストを掃除していたら、ほかとはちょっと違うハガキが入っていたといいます。何だろうと思って、一応、部屋に持って帰ったとか。しかし、郵便物をチェックする習慣のない石井さん。それからしばらくして、今度は青色の封筒が入っているのを発見。これも何だろうと気になり、一応部屋に持って帰ったところで、以前届いていた紫色のハガキと、今回の青色の封筒が、日本年金機構からのものであることに気づいたといいます。 改めて紫色のハガキを手にした石井さん。圧着ハガキでペリペリと剥がして中身を確認すると、「国民年金未納保険料納付勧奨通知書(催告状)」の文字が。 ――保険料、未納!? すぐには心当たりがなく考え込んでいると、「はっ、国民年金か!」と思い当たった石井さん。以前働いていた会社を退職したあと、バックパッカーで放浪していたとき、国民年金保険料のことなど頭にあるはずもなく、何も手続きをせずにいたことを思い出したといいます。 日本年金機構によると、令和4年度末時点、自身で国民年金保険料を払わなければならない「国民年金第1号被保険者」は1,405万人。対し、保険料の納付率は76.1%です。前年の実績から考えると、1年後の納付率は8割に達すると考えられますが、単純計算、200万人を超える人が未納ということになります。