レンタカーで海へ行ったあと「細かい砂」は清掃をすべき？返却時に「洗車」が必要なケースとは

レンタカーやカーシェアリングなどで車を借りる際、返却時に洗車の必要があるか気になったことがあるかもしれません。 泥汚れや砂利、ほこりなど目立つ汚れがあると、今回のケースのように「洗車しなければ返却できないのでは？」と考える人もいるでしょう。 本記事では、レンタカーを返却する場合の清掃の必要性について解説します。また著しく汚してしまった場合のリスクについても取り上げます。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要？ 返済額を試算してみた！

基本的に洗車の必要性はない

レンタカー会社によって多少の違いはあるとしても、基本的には返却時に洗車する必要はありません。日常使用範囲のレベルの汚れであれば、レンタカー側の企業も想定しているため、心配する必要はないと考えられます。 実際レンタカー会社の説明を見ると、「洗車は私たちの仕事なのでそのまま返却してください」「基本的に洗車は不要」などと説明されています。 泥はねがあったり、車内部に靴についた汚れが落ちたりなど、ささいな汚れであれば、そのまま返却しても問題ないでしょう。

洗車すると割引されるサービスもある

洗車は原則不要とはいえ、洗車して返却すると割引を適用してくれるレンタカー会社もあります。 例えばある会社では、水洗い洗車をすると30分の料金を割り引いてくれたり、20リットル以上の給油と水洗い洗車をすれば60分の料金を割り引いてくれたりするサービスを提供しています。洗車してレシートを撮影・申請することでクーポンをくれるところもあるようです。 「汚れがわりと目立つので洗車して返したい」という人や、「割引やクーポンを狙っている」という人は、あえて洗車して返却するという手もあるでしょう。

汚れが激しい場合は追加料金が発生する可能性あり

一般的に、レンタカー会社は「NOC（ノンオペレーションチャージ）」を設定しています。一般社団法人 全国レンタカー協会によると、NOCについて、「事故や故障、汚損などにより、車両の修理や清掃等が必要となった場合、その修理等の期間中に当該レンタカー車両が使用できなくなることに対する営業補償としてお客様にご負担いただく費用です」と記載しています。 著しく車体を汚してしまったために、かんたんな清掃では間に合わないような状態になれば、補償を求められるでしょう。 どの程度まで汚すと対象になるかはレンタカー会社の判断によりますが、今回のケースのように海へ行く場合、仮にシートをびしょびしょにぬらしてしまったり、車内の隅々まで砂が侵入してしまったりするようなら、補償を求められるかもしれません。 ■補償金額の例 NOCによる補償請求額は以下のように設定されているケースが少なくありません。 ●自走して返却した場合：2万円 ●自走できない場合：5万円 最終的な金額は会社によって異なるため、気になる場合は事前に相談しておきましょう。なお特定の補償制度に加入していると、NOCの請求を受けないケースもあります。 ■特定の場所への立ち入りやペット同乗を禁止している会社もある レンタカー会社によっては、ペットを乗せたり、砂浜やビーチに乗り入れたりすることを禁じています。 万が一これらの禁止事項を破って車を汚損してしまった場合、損害費用を請求されるおそれがあるため、ルールを守って使用することが重要です。

軽微な汚れなら洗車の必要はない

ちょっとした砂や汚れがあるくらいなら、洗車して返却する必要はないと思われます。ある程度の汚れはレンタカー会社側で想定されており、スタッフが返却後に洗車するため、利用者側できれいにしなくてもいいでしょう。 ただし汚れの程度が著しくひどい場合は、NOCの請求をされるおそれがあります。また禁止事項を破って汚損すると損害費用を請求されるかもしれないため、ルールを守ることが重要です。借りるときは海に行くことを伝え、ルールを確認しておくといいでしょう。 出典 一般社団法人全国レンタカー協会 レンタカーについてのご相談 執筆者：FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー